2021-08-24から1日間の記事一覧
この本の大きな特徴の一つは「意欲的で積極的な光厳上皇」像を打ち出したところでしょう。 何に意欲的で積極的だったかというと、持明院統の存続と安定について、です。 従来、光厳上皇というと、落ち着いていて、無欲で、まわりの情勢に振り回されて一生を…
前回から間があいてしまいました。 西園寺公宗陰謀事件と中先代の乱で、公宗と時行は連携していたのか? 著者が示す連携説の根拠の第一の根拠は、中先代の乱をうけて公宗が(事実上)処刑されていることでした。これについては、私は、前回書いたように、「…