猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

馬上での闘い

 ところで、私は、たとえ中世までの日本の戦闘が馬上での一騎打ちや刀によるチャンバラでなかったとしても、ドラマやフィクションでは、やっぱり騎乗の近接戦闘や徒歩での斬り合いを見たいと思っています。
 そこで、ふと思ったのが、息詰まるような馬上戦闘って映像としては描きにくい?――ということです。
 つまり、戦闘のほうを描こうとすると馬を止めなければならない。そうするとせっかく馬に乗っているのにスピード感が減殺されることになります。そうでなければ「一撃離脱」の繰り返しで、一撃して失敗したら離れ、また一撃するために突進する。馬を巧みに操りながら秘術を尽くして戦うという描写ができればいいのだけれど、いま過去の時代劇ドラマなどを思い出してみても、あまりそういう描写があった記憶がありません。私が見ていないだけ、または覚えていないだけかも知れませんが。
 ともかく、自分自身で拙い「小説」を書くときには、歴史上、現実にあったかどうかにはかかわりなく、息詰まるような騎乗戦闘の場面を描ければいいなとは思っています。