猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

「ことば」と「世界観」

 今作はミニアルバムで、タイトルが『夜想サァカス』で、プロローグを入れて6曲収録、5月26日に WAVEMASTER HAPPIES からの発売ということです。ミニアルバムといっても6曲収録ですから、収録曲の多いほうですね。昨年の『光の花束』は、「インストゥルメンタル」(後に『Quatrequarts』に「光と雲のシンフォニー」として収録)を含めて4曲でしたし。また、『夜想サァカス』は、最初の一曲が歌詞のないイントロダクションという点でも、フルアルバムの『Confetti』と『Quatrequarts』と同じ導入になっているように思います。
 テーマは、会見資料によると(これ、転載していいんだよね?)「子供のための童話というよりは、大人になったからこその夢の国。閉ざされた世界、円環、箱庭。甘いだけではない、苦みや辛みもあるお菓子。薄いセロファンを重ねたような、淡い色彩と、影。幸せと痛み。嘘と幻。」――なのだそうです。
 会見でも「世界観」ということばが繰り返し使われていました。まだ歌詞が聴ける曲が一部分だけなので、何とも言えないのですが、これまでのアルバムと較べて、ことばが物語を十分に構成しないまま「世界観」につながっているような、そんな曲作りになっているのかな、ということを感じています。
 ……もしかすると、違うのかも知れませんけど。
 今回は、アルバム全体についてと、収録曲一曲ごとについて、会見内容をできるだけ活かしながら書いてみたいと思います。なお、会見内容のなかで、〔〕で囲った部分は私が補った部分、……は、普通の「……」(話が途切れたところとか)のほかに、省略部分(録音が聴き取れなかった部分も含む)もあります。