GirlsLoveFestival13お疲れ様でした
ということで、今日はGirlsLoveFestivalにサークル参加でした。
参加者のみなさま、お疲れ様でした。
とくに、行きに「たいした雨じゃないな」と思って油断していたら、帰りには本降りになっていて、しかも風が強く、私のビニール傘はあっさりと裏風をはらんで崩壊、そこから先は傘をささずに帰るはめになりました。家に着いてまず買った同人誌と売り物の同人誌を確認したところ……。
無事でした。ほっとひと息、ご加護に感謝です。
今回は、イベント前の一週間の予定がけっこう厳しく、新刊刊行の計画を何度も変更しつつ戦線を縮小しました。ことに、プリンタの消耗品を買いそろえていたつもりが、じつは買いそろえていなかったことに印刷を始めてから気づき、これでかなり時間を空費しました。3月1日開催、しかも「女の子物語のお祭り」なので、ぜひ雛祭り合わせの新刊を出したかったのですが、けっきょく構想を立てたところで時間切れでした。
それでも、新刊一冊と短編のペーパー一部を刊行することができ、しかも新刊『平行線の肖像』が分厚い(本文100ページ)にもかかわらず持ちこみ分完売でした(まあもともと持ちこみ数が少ないのですが)。お買い求めくださったみなさま、ありがとうございました。
あと温かいお昼ご飯の差し入れをくださった方もありがとうございました。お心遣いたいへん嬉しかったです。
今回の新刊の概要は次のとおりです。
『平行線の肖像』 (「コピー本」=プリンタ出力本、100円)
どこまでも交わらない隣村からの道……。その道を一人で歩いている同じ年頃の少女が気になっていた。菜の花の揺れるある日、佳澄はその「平行線」を飛び越してその子のところへと跳び下りる。その子は言った。「よかった。今日、佳澄とお話ができて。わたし、ここを通るのって、たぶん今日が最後だから」。
待ち遠しい春に贈る山の村の少女たちの物語。
『赤いブーツと雪あかり』(ペーパー)
久しぶりにあの子に会える……。
紗羽は赤いブーツを履いて雪のなか文芸部合同誌の編集会議に向かう。胸を高鳴らせて会議室に入った紗羽だったが、場所も予想していたのとは違っていたし、他の生徒もいる中で、あの子と二人だけになるわけにもいかず……。
雲の垂れこめる雪国の冬の少女たちの物語。
『平行線の肖像』のほうは、もともと先月のCOMITIA111に向けて短いものを、と思って計画していた物語でした。ところが、短く書くと唐突な場面転換が重なり、せわしい印象になってしまったので、発想を転換したところ、長くなってしまいました。また、その結果、最初の設定ではカバーしていなかった部分がたくさん出てきて、書き手としても相手方の女の子の性格やその背景などを主人公といっしょに手探りすることになりました。苦心しましたし、拙い部分も残っていると思いますが、書き手として楽しい作業でもありました。
「赤いブーツと雪あかり」は、昨年、GirlsLoveFestival12のペーパーに書いた「枯れ葉と百舌鳥」の続篇です。雪の多い冬の季節になって、あの子たちはどうしてるかな、と思って書きました。
このお話で主人公の少女たち以外に思い入れがあるのが、舞台となっている「ふくろう会館」です。これと似た名まえの「しんろう会館」という施設はかつて実在し、ここで同人誌即売会TRIPが開かれていました。しかし、東日本大震災でこの施設も被害を受け、取り壊されて、現在は存在しません。この「しんろう会館」の記憶の断片をとどめたいと思って、この物語の舞台のモデルとしました。
次の即売会サークル参加は8日のText-Revolutionsです。会場は川崎市産業振興会館、11時〜16時です。
『平行線の肖像』、「赤いブーツと雪あかり」ともにText-Revolutionsにもお持ちします。新刊が出せるかどうかはこれからのがんばりしだいですが、今週もけっこう予定が詰んでいるので……どうなるかは直前までわかりません。
とりあえず新しいペーパーは出せそうです。
よろしくお願いします。