猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

2010-09-11から1日間の記事一覧

クォークはなぜクォークなのか?

もう一つ、「クォーク」がなぜ「クォーク」なのかという理由も、この本でようやくわかったことの一つです。 クォークというのは、陽子とか中性子とかいう、原子核を構成している「粒子」をさらに構成している基本粒子のことです。普通には「アップ」と「ダウ…

「質量」のネコミミ的理解

つまり粒子の「真の大きさ」というのは存在しない。「どの粒子に対する大きさ=その粒子を通り抜けさせない範囲の広がり」かというので判断しないといけない。 同じように、「質量」というのも条件によって変わるわけで、たとえば「ヒッグズ粒子」というのが…

粒子の「大きさ」・「質量」とは?

この本で新しく知ったのは、粒子の「大きさ」・「質量(重さ)」の基準についてです。 量子力学では粒子というのは「場の状態」の一つだと考えます(と言っていいんだろうなぁ……?)。この本にも出てくる、朝永振一郎の使ったたとえでいうと、「場」の電光掲…

佐藤文隆『破られた対称性』について(2)

この本の「難解」なところは、理論物理学で使う数学とかをできるだけ端折らずに(もちろん専門家の立場からいえば大きく端折っているのでしょうけど)説明しているところだ――と前回書きました。でも、逆にいうと、それがこの本のいいところでもあるわけで。