2006-01-01から1年間の記事一覧
ということで、かなりご無沙汰してしまいました。申しわけありません。 「今年も10〜11月は仕事が修羅場になるかも」と思っていましたが、予想をはるかに上回って修羅場になりました(笑)。あと、途中で引っ越したのですが、荷物量が多いのでいろんなものがバ…
昭和18年(1943年)7月、新たに編成された第一航空艦隊の航空部隊の一つとして編成された「七六一空」の奮戦の記録である。この「航空艦隊」は、「艦隊」とは名ばかりで、太平洋各地の島の基地航空隊の連合部隊だ。 私がこの本を買ったのは一式陸攻(一式陸…
私は丸暗記と文法が苦手だった。英単語の暗記がいやで、高校の途中から単語を覚えるのはやめて、わからない単語が出てきたら片端から辞書を引くようにした。当時は、何度も辞書を引いたので、かえってそれだけ英語が身についたとうぬぼれていた。英文法も苦…
前にも採り上げた(id:r_kiyose:20060923)江澤増雄『教会ラテン語への招き』のなかに、「聖体拝領」という儀式の説明がある。カトリック信者でない私には「聖体拝領」というのが具体的にはよくわからないけれど、パンと葡萄酒をキリストの血と肉としていた…
*[言語]ラテン語起源? ラテン語の学習は、名詞第三変化の子音幹が終わって、第三変化のi幹を覚えているところである。う〜む、ややこしいよぉ。でも animal ってラテン語でも animal だったんだね。 で、独習書として使っている大西英文『はじめてのラテン…
最終回は何の話だろうと思っていたら「スノーホワイト」の話だったんですね。アニメを見たときには、最初に藍華やアリスと話しているところはアニメでつけ加えたのかと思ったのですが、読み返してみると、藍華とのやりとりは原作からありましたね。最後の藍…
「カトリック教会のことば」としてのラテン語に、カトリック信者に関心を持ってもらおうと書かれた本である。19日の日記(id:r_kiyose:20060919)でラテン語の教会式発音を主張している本として引用した。 著者の江澤さん(神父さま?)は、まず、現在の日本…
「通読できるラテン語文法」という副題に引かれて買った。 この本は東大のラテン語の先生が、授業中の「雑談」をつなぎ合わせて綴った「ラテン語世界への入門の本」だ。 現在、中学校や、ばあいによっては小学校や幼稚園でいきなり教えられる英語はともかく…
ちょっとした事情でここのところラテン語を勉強している。まあ、「やってもやらなくてもいいけどやっておいたほうが好都合」という程度の事情なので、ほかの仕事が急迫してきたらすぐにやめるだろう、程度の熱の入れようである。というか、上司とか仕事の発…
昨日(17日)、尾道で開かれた『かみちゅ!』オンリーイベントに参加してきた。台風で広島では被害が出ているようだったので、家を出るときにはイベントが開けるのかどうか心配していたが、それほどの大雨にはならなかった。イベント終了後、来福神社のモデ…
というわけで、柄谷行人さんの「マルチチュード」論を読んでみて(id:r_kiyose:20060911)、もういちどネグリとハートの「マルチチュード民主主義」論を読み直してみないとな、と思って、読み返してみた。 で、感じたのは、やっぱりもう一つよくわからないな…
柄谷行人さんは『世界共和国へ』(岩波新書、isbn:4004310016)でネグリとハートの「マルチチュード」論を批判していた。 今回、読み直してみると、柄谷さんの批判は、ネグリとハートの「マルチチュード」論は、プロレタリア革命論のプロレタリアートを「マ…
今回のは心に沁みる話だった。でも、この歳になって「もっと強くならなきゃ」というメッセージに心動かされているようではたぶん遅いんだよね。でもいいお話でした。将来のことを追い求めながらも、「いま」の時間を焦ってやり過ごすのではなく、せいいっぱ…
ということで、昨日(id:r_kiyose:20060908)につづいて「マルチチュード」の話の続きである。 私が「マルチチュード」論の概要を知ったのは、檜垣立哉さんの『生と権力の哲学』でだった(この本のことは id:r_kiyose:20060802 に書いた)。この本を読んだと…
昨日(id:r_kiyose:20060908)、本筋というか議題が見えない駄弁会議も悪くないみたいな話を書いたら、出席者の一人から「会議は時間内に収めてください」というメールが来ていたらしい。 いや〜、いちおう所定時間から15分ほど過ぎたところで、私はいちおう…
ネグリとハートが提起している「〈帝国〉」状況にも似たような面があるのではないか。情報不足の「〈帝国〉」上層部――まあ現在はそれがアメリカ合衆国だったりするわけだ――が、状況に正確に対応できない問題解決策を出して、事態をさらにこじれさせてしまう…
昨日の日記(id:r_kiyose:20060907)が短かったのは、あのあとに一昨日(id:r_kiyose:20060906)『マルチチュード』について書いたことのつづきを書こうと思っていたのだけど、気が散って集中力が続かなかったからです――って同義反復? 集中力が続かないのを…
見られるかな、と思って外に出てみたらダメそうだった。月が地球の影に入るまえに、月が隣のビルに掩蔽されてしまう。でも、「もうすぐ月食がある」と思って空を見ると、「いまあのへんに地球の影があって、もう少しするとそこに月が入りこむのだな」と、夜…
ホームページを一年ぶりに更新しました。今回、新たに掲載したのは、はるか以前にここで採り上げた岡野友彦さんの『源氏と日本国王』(isbn:4061496905)の評の第一回で、評というよりは、この本の最初の部分の紹介というかレジュメ+雑談みたいになってしま…
さて、廃線跡めぐりは夕方で切り上げるので、宿に帰ってから読もうと思って持って行ったのがネグリとハートの『〈帝国〉』と『マルチチュード』(上 isbn:4140910410 、下 isbn:4140910429)だった。けっきょく読めたのは『マルチチュード』だけで、しかも帰…
日立電鉄の廃線跡に「鉄」りに行った。もはや電車の姿はどこにも残っていなかった。一両(一編成)ぐらいは記念に残るのかなと思っていたが、管見のかぎり、見あたらなかった。線路も、一部の踏切跡に残っているほかは、どこにもない。まあこれぐらいは驚か…
以前にも取りあげた(id:r_kiyose:20050726)陸軍の三式戦「飛燕」の誕生から敗戦までを技術面を中心に追った本である。液冷の三式戦のエンジンを空冷につけかえた五式戦の開発やその戦果についても1章が設けられている。 それだけではなくて、碇さんの本が…
8月が終わって9月が始まった。少しは感傷的になるかな――と思ったら、8月の終わりは夜までお仕事、9月の始まりは何かうっとうしいスタートになった。そういえば今年はずっとこんな天気だった。4月から長くつづいた雨の季節が終わって夏になり、その夏は1か月…
洗濯をしていてふと思いついたことがある。といっても洗濯とは関係がない。 コミュニタリアニズムは、人間は自分の属する共同体の習慣や伝統や決まりごとにしたがって生きるのが最もよい生きかたであると想定する……と言っていいんだろうな? まあここではそ…
私が原作を読んだことがあるのはパラレルワールドの話のほうだけで、動く絵と声がつくとどうなるだろうと思ったけど、声に違和感のある人はそれなりに、きれいにまとまってました。雄のヒメ社長は……どうなんだろう? この世界のまぁ社長は雌のアリア社長の「…
飛鳥時代から平安時代の前半期までの時期について多くの著書のある北山茂夫さんによる平将門伝である。1975年発表の本の文庫化だ。 書かれた時代が時代だけに、著者の歴史観には民衆史観の一面がうかがえる。しかし、べつに反逆者の将門を民衆の味方とみてい…
昨日(id:r_kiyose:20060824)のつづき――って最近このパターン多いな。 というわけで、「矮惑星」(ドワーフ惑星)のカテゴリー新設と、冥王星の「惑星」から「矮惑星」への格下げが正式決定したみたいだ。 これに私がなぜ抵抗を感じるかを考えてみると、一…
ついに冥王星が「惑星」でなくなってしまった。ただし「学問」的には。 国立天文台の関連ページ:http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000233.html 議論自体は1970年代からあったそうだが、議論が活発化したのは、エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO…
昨日の日記(id:r_kiyose:20060821)の続きです。 アニメでは、「銀河鉄道」は死者が乗る鉄道だという話が出ていたのだから、あの猫たちは死んだ猫たちで、灯里があの子猫に切符を渡さなければ子猫は生き残ったかも知れないという解釈もふと思いついたりする…
昨日の『ARIA The NATURAL』が銀河鉄道のお話だった。このお話をやるとは思っていなかったのだけど、原作より灯里とアクアの関係を掘り下げていて、印象深い話だった。 街の細い道がじつは鉄道線路になっていて、そこを汽車が走っていくという話は、子どもの…