猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

大澤真幸『文明の内なる衝突』NHKブックス、isbn:4140019433

私がこの本の存在を知ったのは、東浩紀・大澤真幸『自由を考える』(同じくNHKブックス)に収められている最初の対談がこの本の出版を記念して行われたものだったからだ。 あとがきに「本書は9・11テロの衝撃のもとで書かれた」とある。たしかに、事件に…

南和男『江戸の町奉行』吉川弘文館、isbn:4642055932

江戸の町奉行の制度の変遷とか、仕事の内容とか、評判とか、当時の奉行所での裁判の実態とか、小伝馬町の牢屋の実態とか、火付盗賊改や与力・同心といった町奉行に近い職についてとかを、史料に基づいて紹介した本だ。もちろん時代劇に描かれている町奉行や…

落ちました

アトリエそねっとは落選しましたので、今回の冬コミックマーケットには出ません。 2日開催だし、難しいかな、とは思っていたし、「忙しくて本を作れるかどうかわからない」という状況の(ホームページの更新も止まったままだし)私のところが落ちるのは、ま…

コミケ落ちました

本田美奈子さんが亡くなったという。とくに関心を持ってきた女優さんというわけではないけど、デビューした時期が、私が東京で暮らし始めた時期に重なっているということもあって、訃報をテレビで見て、そのころのことを、関係ないことも含めていくつも思い…

今日、買ってきた本

ほかの本を探していて、ふと目にとまったのが将棋の先崎学八段の『最強の駒落ち』(講談社現代新書、isbn:406149757x)……で、買ってきた。 まだ前書きと第一章の最初を読んだだけだ。でも、自分の体験と較べて、さっそくなるほどと納得した。 小学生のころ、…

最接近は過ぎたけれど

昨日、真夜中に物干しから真上を見上げたら、火星がよく見えた。 「今回は前回大接近ほどのぎらつきはなくて……」ということを前に書いたけど、じつはそんなこともなくて、今回も「赤い地味な星」というのとは違う明るい星として見えている。感じとしては、中…

「撰銭」の話の続き

現在の社会では、外国為替が「撰銭」の場と似たような性格を持っている。自分の資産を合衆国ドルで持つか、ポンドで持つか、ユーロで持つか、日本円で持つかを私たちは「撰銭」できるわけだ。たとえば、アメリカでテロが起きたりするとドルが嫌われて値下が…