猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

今後の予定

今回、自分が売っていた本を読むと、あとがきに「夏には完成したものをお持ちできると思います」と書いたものがいっぱい……。う〜む、「アトリエそねっと」では「マニフェスト」とか「工程表」とかがまったく実現していません。困ったものです。 5月のコミテ…

会場BGM

コミティアというと会場BGMが楽しみだったりして。 私の知らない曲ばっかり、ということもあるのですが、昨年の夏のコミティアでは、1980年代、私が好きだったスタイル・カウンシルの曲がかかったりして、思わず「青春の記憶」がよみがえったりして。 今…

新刊のこと、それをきっかけに考えたこと

今回の「アトリエそねっと」の新刊『月が昇るまでに』は、漁村に引っ越してきた少女の出会いと冒険とちょっと別れのひと夏(〜秋)の物語です。 7月に出した、漁村を舞台にした時代物『荒磯の姫君』(未完、というより最初の部分だけしかない)の続篇……とい…

COMITIA97に行ってきました

COMITIA97にサークル参加してきました。参加者のみなさま、とくに隣接サークルの方がた、主催者のみなさま、ほか関係各位にはたいへんお世話になりました! ありがとうございました。 ……って、イベント参加って告知を先に出さないとだめなのでは……? 今回は…

リンク

著者 渡邊大門 さんのホームページ: http://daimon.sengoku-jidai.com/ 拝見すると、今年に入ってすでに単著(本)を4冊、論文・記事なども含めると、すごいペースで、しかも一般向けメディアから専門書・専門雑誌まで、幅広く業績を発表しておられます。ほ…

「百年戦争」の後に

ところで、この『戦国誕生』では、幕府から守護の職をもらっても、実力でその国に入ることができなければ支配ができないとか、兄弟で親の持っていた地位を争うとか、なんか最近そういうの読んだな、『英仏百年戦争』で――という話がいっぱい出てきます。考え…

「実体」・「権力」に合った「形式」・「権威」とは?

鎌倉時代の守護が、室町時代には力をつけて守護大名になり、やがて戦国大名が登場してくる。私は学校ではそういうふうに習ったと思います。しかし、実際には、それぞれの家や領国についてみれば、「守護大名」から戦国大名へと順調に発展した例はあまり多く…

「幹部」層の弱み

そんなわけで、あんまり有能じゃないトップが強い権力者意識を持ったことが、室町幕府を混乱させる要因になるわけですが、じゃあ、「将軍は動かなくても幕府は動く」という仕組みのほうはどうだったのか? ――というと、これがまたあまり安定していなかった。…

トップが無能なのに政治に意欲的だとどうなるか

まず、この本で斬新だったのが、義政時代の足利将軍家の人びとの実像です。 足利義政は政治嫌いで、政治から逃避するために銀閣を作って、混乱する政治をよそに自分の趣味に生き、そこで奥さんの日野富子が大きな権力をふるった――みたいな見方がある。少なく…

渡邊大門『戦国誕生』講談社現代新書、isbn:9784062881067

日本の「戦国時代」が「どう終わったか」ではなく、「どう始まったか」に注目した本です。 普通は、室町幕府の将軍足利義材(よしき)(のち義稙(よしたね))がクーデターで失脚した1493年の「明応の政変」か、北条早雲(伊勢宗瑞)が幕府の出先であった堀越公…

こんどは日本の「百年戦争」時代について

ご無沙汰いたしました――と、また恒例のごあいさつからはじめなければなりません。 それと、暑中お見舞い申し上げます。立秋は8日、立秋を過ぎると暑中ではなくなるので、「暑中」は明日(7日)までですね。(夏の)土用も明日までです。 同人サークル WWF…