猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「超対称性」のもう一つの根拠

「超対称性」の存在を支持するもう一つの根拠は、「電‐弱」に「強い相互作用」を加えた「大統一理論」です。 現在では、それぞれの相互作用が粒子を結びつける力は違っていて、「強い相互作用」がいちばん強く、電磁相互作用がその次で、「弱い相互作用」は…

名まえの問題

ところで、「ボソンのクォーク」は、たぶん「スカラー粒子クォーク」(「スカラー粒子」はボソンの一種のこと)の略で「スクォーク」、「ボソンのニュートリノ」は「スニュートリノ」などと「ス」を頭につけて呼んだりしますが……これは、なんか、ファインマ…

「超対称性」は「繰り込み」を無理なく行えるようにする

さて、一つの粒子が周りに影響を与えて周りで粒子が生まれたり消えたりということが起こるのは、電子のばあいに限りません。ヒッグス粒子でも同じことが起こると考えられています。ところがヒッグス粒子ではこの「繰り込み」がうまくいかない。すでに知られ…

「繰り込み」とそれをめぐる「ゼロ年代」的な余談

たとえば、電子が空間に存在したとき、電子の質量や電荷(帯電している電気の量)をどう測ればいいのでしょう? そんなのは簡単で、電子一個分の質量と電荷を測ればいい――かというとそうはいかない。なぜかというと、電子は、電荷を持っているせいで、光子(…

「超対称性」

というわけで、なし崩しに中断してしまうのもよろしくないので、続けます。前に書いていた「対称性」のお話の続きです。 空間の「対称性」が破れることでW粒子とZ粒子に質量が生まれたというのが「電弱統一」理論の主なアイデアですが、『シリーズ現代の天…

また40日ほど開いてしまいました

40日あったら小学校の夏休みが始まって終わってしまいます。……すみません。 そのあいだ、何をやっていたかというと、前半は「そんな話聞いてないよ」的な仕事を突然振られることの繰り返しでした。それにしても、ただでさえ年度末で仕事の立て込む時期、「こ…