猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「ごきげんよう」の解

*[言語]ラテン語起源? ラテン語の学習は、名詞第三変化の子音幹が終わって、第三変化のi幹を覚えているところである。う〜む、ややこしいよぉ。でも animal ってラテン語でも animal だったんだね。 で、独習書として使っている大西英文『はじめてのラテン…

『ARIA The NATURAL』最終回

最終回は何の話だろうと思っていたら「スノーホワイト」の話だったんですね。アニメを見たときには、最初に藍華やアリスと話しているところはアニメでつけ加えたのかと思ったのですが、読み返してみると、藍華とのやりとりは原作からありましたね。最後の藍…

田淵文男(監修)/江澤増雄『教会ラテン語への招き』サンパウロ

「カトリック教会のことば」としてのラテン語に、カトリック信者に関心を持ってもらおうと書かれた本である。19日の日記(id:r_kiyose:20060919)でラテン語の教会式発音を主張している本として引用した。 著者の江澤さん(神父さま?)は、まず、現在の日本…

逸身喜一郎『ラテン語のはなし』(大修館書店、isbn:4469212628)

「通読できるラテン語文法」という副題に引かれて買った。 この本は東大のラテン語の先生が、授業中の「雑談」をつなぎ合わせて綴った「ラテン語世界への入門の本」だ。 現在、中学校や、ばあいによっては小学校や幼稚園でいきなり教えられる英語はともかく…

ラテン語はなに発音で読むべきか?(長文、余談多し)

ちょっとした事情でここのところラテン語を勉強している。まあ、「やってもやらなくてもいいけどやっておいたほうが好都合」という程度の事情なので、ほかの仕事が急迫してきたらすぐにやめるだろう、程度の熱の入れようである。というか、上司とか仕事の発…

というわけで尾道に行って来ました

昨日(17日)、尾道で開かれた『かみちゅ!』オンリーイベントに参加してきた。台風で広島では被害が出ているようだったので、家を出るときにはイベントが開けるのかどうか心配していたが、それほどの大雨にはならなかった。イベント終了後、来福神社のモデ…

「遠い目標」で満足できるか?

というわけで、柄谷行人さんの「マルチチュード」論を読んでみて(id:r_kiyose:20060911)、もういちどネグリとハートの「マルチチュード民主主義」論を読み直してみないとな、と思って、読み返してみた。 で、感じたのは、やっぱりもう一つよくわからないな…

マルチチュード論はアナーキズムか?

柄谷行人さんは『世界共和国へ』(岩波新書、isbn:4004310016)でネグリとハートの「マルチチュード」論を批判していた。 今回、読み直してみると、柄谷さんの批判は、ネグリとハートの「マルチチュード」論は、プロレタリア革命論のプロレタリアートを「マ…

今日のARIA The NATURAL

今回のは心に沁みる話だった。でも、この歳になって「もっと強くならなきゃ」というメッセージに心動かされているようではたぶん遅いんだよね。でもいいお話でした。将来のことを追い求めながらも、「いま」の時間を焦ってやり過ごすのではなく、せいいっぱ…

「マルチチュード」の「雑さ」

ということで、昨日(id:r_kiyose:20060908)につづいて「マルチチュード」の話の続きである。 私が「マルチチュード」論の概要を知ったのは、檜垣立哉さんの『生と権力の哲学』でだった(この本のことは id:r_kiyose:20060802 に書いた)。この本を読んだと…

「マルチチュード」はお行儀がよいかそれとも粗野か

昨日(id:r_kiyose:20060908)、本筋というか議題が見えない駄弁会議も悪くないみたいな話を書いたら、出席者の一人から「会議は時間内に収めてください」というメールが来ていたらしい。 いや〜、いちおう所定時間から15分ほど過ぎたところで、私はいちおう…

と書いたところで「マルチチュード」論

ネグリとハートが提起している「〈帝国〉」状況にも似たような面があるのではないか。情報不足の「〈帝国〉」上層部――まあ現在はそれがアメリカ合衆国だったりするわけだ――が、状況に正確に対応できない問題解決策を出して、事態をさらにこじれさせてしまう…

駄弁会議とマルチチュード成立の困難さ

昨日の日記(id:r_kiyose:20060907)が短かったのは、あのあとに一昨日(id:r_kiyose:20060906)『マルチチュード』について書いたことのつづきを書こうと思っていたのだけど、気が散って集中力が続かなかったからです――って同義反復? 集中力が続かないのを…

未明に月食

見られるかな、と思って外に出てみたらダメそうだった。月が地球の影に入るまえに、月が隣のビルに掩蔽されてしまう。でも、「もうすぐ月食がある」と思って空を見ると、「いまあのへんに地球の影があって、もう少しするとそこに月が入りこむのだな」と、夜…

一年ぶりに更新

ホームページを一年ぶりに更新しました。今回、新たに掲載したのは、はるか以前にここで採り上げた岡野友彦さんの『源氏と日本国王』(isbn:4061496905)の評の第一回で、評というよりは、この本の最初の部分の紹介というかレジュメ+雑談みたいになってしま…

アントニオ・ネグリ マイケル・ハート/幾島幸子 訳、水島一憲・市田良彦 監修『マルチチュード』(上、下)(日本放送出版協会、NHKブックス)

さて、廃線跡めぐりは夕方で切り上げるので、宿に帰ってから読もうと思って持って行ったのがネグリとハートの『〈帝国〉』と『マルチチュード』(上 isbn:4140910410 、下 isbn:4140910429)だった。けっきょく読めたのは『マルチチュード』だけで、しかも帰…

廃線からまもなく1年半の日立電鉄

日立電鉄の廃線跡に「鉄」りに行った。もはや電車の姿はどこにも残っていなかった。一両(一編成)ぐらいは記念に残るのかなと思っていたが、管見のかぎり、見あたらなかった。線路も、一部の踏切跡に残っているほかは、どこにもない。まあこれぐらいは驚か…

碇義朗『戦闘機「飛燕」技術開発の戦い』(光人社NF文庫、isbn:4769821379)

以前にも取りあげた(id:r_kiyose:20050726)陸軍の三式戦「飛燕」の誕生から敗戦までを技術面を中心に追った本である。液冷の三式戦のエンジンを空冷につけかえた五式戦の開発やその戦果についても1章が設けられている。 それだけではなくて、碇さんの本が…

夏の終わり

8月が終わって9月が始まった。少しは感傷的になるかな――と思ったら、8月の終わりは夜までお仕事、9月の始まりは何かうっとうしいスタートになった。そういえば今年はずっとこんな天気だった。4月から長くつづいた雨の季節が終わって夏になり、その夏は1か月…