猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

2012-01-01から1年間の記事一覧

限りなく有名な例のトリック

でも、予備知識なしにこの作品を読んだ人に強い印象を残すのは、何と言ってもその斬新なトリックでしょう。 これに関してはフェアかどうかという議論がずっと絶えなかったということですし、その後、同じようなトリックが他の作家にも応用され、「○○トリック…

アガサ・クリスティ『アクロイド殺害事件』創元推理文庫、isbn:4488105432

……の出だしの部分をちょこっと細工した文章だったり。 でも、「姉」がいろいろと舞台回し的な役割を果たすという点では意外と似ていたりします。もちろん、具体的なキャラクターも役回りも違いますけどね。ほかにも: この男は、探偵として、ほんとうにえら…

限りなく有名な例のあれ

「奉太郎?」と姉貴は声をかけた。 むだなことをきくものだ。俺以外の人間であるはずはないからだ。じつを言えば、俺がしばらくぐずぐずしていた理由は、まさにこの姉の供恵なのだ。イギリスの作家キップリングの語るところによれば、マングース族のモットー…

「誤解」するほど「理解」に近づく?

こういう理解で私もけっこう「誤解」をしているのかも知れませんが、でも、「誤解」を積み重ねることが「理解を深める」ことなのかも知れず……すくなくとも「一つ誤解して終わり」よりは「誤解を積み重ねる」ほうが「理解」に近づいているということは言える…

すべての重力は慣性力だった?

また、「ヒッグス場が質量の起源」だとすると、すべてのものの「質量」は、それを形づくる粒子が「ヒッグス場のなかのヒッグス粒子的なもの」に引っかかって「足を引っぱられる」ために生じるということになります。つまり「質量」の本質は空間のなかでの「…

ヒッグス場とヒッグス粒子は違う

この本で私がはじめて知ったのは「ヒッグス場とヒッグス粒子は違う」ということでした。 私は、これまで、ヒッグス場というのはヒッグス粒子がびっしりと分布している「場」のことだと思っていました。それで「ヒッグス粒子に質量がある」ということがなかな…

浅井祥仁『ヒッグス粒子の謎』祥伝社新書 isbn:9784396112905

「ヒッグス粒子らしい新粒子」を発見したLHCのアトラス実験班に参加している日本人研究者がヒッグス粒子をめぐるさまざまなものごとについて書いた本です。ヒッグス粒子について一般向けに書かれた本はほかにもありますが、この本は出版が「ヒッグス粒子…

次の予告

次回は11月18日の COMITIA102 です。今回は西館2ホール開催ですね。スペースNo.は J34a で、西1ホールのわりと手前側の島の中ほどです。 次回の新刊は、少女剣客の物語 『紅の水晶 小国の公女をめぐる冒険』 の第三冊の予定です。コピー本、というかプリン…

SC57お疲れ様でした

というわけで、サンシャインクリエイション57にサークル参加で行ってきました。参加者のみなさま、お疲れ様でした。 今回こそサークル入場ぎりぎりの時間に駆けこむのはやめて余裕を持って行こうと思っていたのですが、今回もけっきょくいつもと同じ電車で、…

サンシャインクリエイション57お疲れ様でした

ごぶさたしました。 ……って、前のが今年初めの冬のサンクリの「お疲れ様でした」記事だったということにいま気づきました。 イベントのたびにここをホームページとして公表していて、リンクも貼ってもらっているのに、申しわけありませんです。 ↓↓ 広告の下…

イベントが終わって

文化会館のBホールは、外に向いた窓がないので、イベント中は外の様子が(一般参加の方などにきかないかぎり)わかりません。 それで、サンシャインクリエイションが終わり、私にはいつもよりやっぱりテンションが高くて迅速に進んでいたように感じられる撤…

宮沢賢治作品への関心?

あと、今回は、一昨年(もう一昨年なんだな)に作った『春と修羅と量子力学』と、昨年の11月に作った『銀河鉄道の一番列車をたずねて』を持っていきました。あるいはタイトルからわかるかも知れませんが、どちらも宮沢賢治関係の評論のような本です。「のよ…

会場の熱気

今回のサンシャインクリエイションはA2・3ホールとBホールのみの開催でした。私がこれまで参加した回より規模が小さかったのかなと思います。それに、外は寒く、雨模様という天気でした。 ところが会場の熱気はいつにも増して高かったように思います。開始後…

新刊に関する弁解

今回の新刊は「冬のスケッチ」というタイトルで、高校の女声合唱団のお話です。もともと明るくて社交的だった指揮者担当の女子生徒が、新曲の練習に入ってからどんどん性格が暗くなって、荒んで行って、そのことをそのお友だちが気にして、どうしてだろうと…

サンシャインクリエイション54お疲れ様でした

サンシャインクリエイション54にサークル参加して参りました。参加者のみなさま、お疲れ様でした。 「アトリエそねっと」のブースを訪ねて来て下さった方、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。 ↓↓ 広告の下につづきます(ここに広告が表示…

昨年末に出したものについて

昨年末(ってまだ一週間経ってないけど)、コミックマーケットで刊行されたWWFさんの『WWF No.45 魔法少女のアーキテクチャ』に小説「さそり座の少女」を寄稿しています。 私の文章以外は力作揃いなんですけど、私のは、なんというか……で、ページ数は…

サンシャインクリエイション54

とりあえず、新年、サンシャインクリエイション54にサークル参加します。 2012年1月22日 11:00〜15:30 池袋サンシャインシティ 文化会館4階 Bホール イ‐18a 「アトリエそねっと」 Bホール入ってすぐの島の、入り口の反対側のまん中あたりです。新刊は何がで…

新年のごあいさつ

今年もよろしくお願いします。 去年はずっとここの更新をさぼっていました。勤め先の予定を見ると、今年はなんだか去年よりさらに忙しそうなんで、どれだけ力を使えるかわかりませんが……心もとないですが、ここにいろいろと書いていけたら、と思っています。