猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

コミュニタリアンについてふと思いついたこと

洗濯をしていてふと思いついたことがある。といっても洗濯とは関係がない。 コミュニタリアニズムは、人間は自分の属する共同体の習慣や伝統や決まりごとにしたがって生きるのが最もよい生きかたであると想定する……と言っていいんだろうな? まあここではそ…

ARIA The NATURAL

私が原作を読んだことがあるのはパラレルワールドの話のほうだけで、動く絵と声がつくとどうなるだろうと思ったけど、声に違和感のある人はそれなりに、きれいにまとまってました。雄のヒメ社長は……どうなんだろう? この世界のまぁ社長は雌のアリア社長の「…

北山茂夫『平将門』(講談社学術文庫、isbn:4061597337)

飛鳥時代から平安時代の前半期までの時期について多くの著書のある北山茂夫さんによる平将門伝である。1975年発表の本の文庫化だ。 書かれた時代が時代だけに、著者の歴史観には民衆史観の一面がうかがえる。しかし、べつに反逆者の将門を民衆の味方とみてい…

「矮惑星」に和名を

昨日(id:r_kiyose:20060824)のつづき――って最近このパターン多いな。 というわけで、「矮惑星」(ドワーフ惑星)のカテゴリー新設と、冥王星の「惑星」から「矮惑星」への格下げが正式決定したみたいだ。 これに私がなぜ抵抗を感じるかを考えてみると、一…

冥王星「格下げ」に思うこと

ついに冥王星が「惑星」でなくなってしまった。ただし「学問」的には。 国立天文台の関連ページ:http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000233.html 議論自体は1970年代からあったそうだが、議論が活発化したのは、エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO…

『ARIA The NATURAL』版「銀河鉄道の夜」の話の続き

昨日の日記(id:r_kiyose:20060821)の続きです。 アニメでは、「銀河鉄道」は死者が乗る鉄道だという話が出ていたのだから、あの猫たちは死んだ猫たちで、灯里があの子猫に切符を渡さなければ子猫は生き残ったかも知れないという解釈もふと思いついたりする…

銀河鉄道

昨日の『ARIA The NATURAL』が銀河鉄道のお話だった。このお話をやるとは思っていなかったのだけど、原作より灯里とアクアの関係を掘り下げていて、印象深い話だった。 街の細い道がじつは鉄道線路になっていて、そこを汽車が走っていくという話は、子どもの…

夏の終わりと30分弱遅れの夜の銀河鉄道

私は高校野球の内容にはあんまり関心がない(だいいちよくわからない。すみません>高校野球ファンのひと)のだけど、夏の高校野球が終わるとなんか「夏が終わった」という感じがして寂しい。きっと、何をやるわけでもなく、テレビをつけっぱなしにしてだら…

浅野裕一『諸子百家』講談社学術文庫、isbn:4061596845

2000年初版(講談社)の本の文庫版・改訂版である。 紀元前5世紀ごろから紀元前3世紀ごろまで、中国の春秋時代末期〜戦国時代に活躍した一群の思想家「諸子百家」について、その時代背景・伝記と思想のエッセンスを簡略にまとめた本だ。個別に採り上げられて…

村井康彦『律令制の虚実』講談社学術文庫、isbn:4061597035

というわけで、コミケの本を作りながら読んでいた本がこの本である。私の本は昨年の冬コミの本の改訂版だったが(関係ない)、この本は初出は30年前の1976年で、2005年の改訂版だ。 日本では、8世紀に律令体制が整備されてから、形式的には律令が19世紀の明…

次回申し込み

『『かみちゅ!』の街 尾道の旅』と『『かみちゅ!』の街 尾道の旅 2』は、コミックマーケット3日めに、最初から予定していた「アトリエそなちね」さんだけでなく、WWFさんにも委託を受けていただきました。新刊は完売、旧刊も増刷した分の多くが売れま…

ありがとうございました

本日のコミックマーケットの一日めで「アトリエそねっと」のブースに来てくださった方、ありがとうございました(なお、ホームページは未更新です)。また、昼過ぎごろから来られた方は、尾道の『かみちゅ!』関係スポット探訪の同人誌のうち旧刊のほうが売…

台風一過、というか、一掠り後

台風一過、というほど大げさなものでもないけれど、夕方になって晴れそうになってきたので、秋葉原のゲーマーズに行った。『ARIA The ANIMATION』も『ローゼンメイデン トロイメント』もリリースが終わったので、あと買うDVDのシリーズは『ガン×ソード』…

脇明子『魔法ファンタジーの世界』岩波新書、isbn:4004310202

久しぶりにめぐり会った「懐かしい本」である。アニメとゲームは海外市場で日本が競争力を持つ分野ということになって、持ち上げられはじめてから、アニメとかゲームとかマンガとかライトノベルとかには、その状況に通じていない人たちでもいちおう肯定的に…

一昨日の権力論のつづき

一昨日、「また明日……とか書いていると、明日書く時間がなかったりするんだよなぁ」と書いた(id:r_kiyose:20060802)ら、そのとおりになってしまった。やれやれ。 そこで書いたのは、昔は、「権力」は、神とか王とか「自然」とか、何か人びとが生活している…

檜垣(ひがき)立哉(たつや)『生と権力の哲学』ちくま新書、isbn:448006303x

現代世界の権力論を、フーコーから始まって、ドゥルーズ(+ガタリ)、アガンベンと渡り、ネグリ(+ハート)の「帝国‐マルチチュード」論へと結びつけるという構想の本である。 発想は東浩紀(id:hazuma)・大澤真幸『自由を考える』(NHKブックス、isbn…

吉田俊雄『戦艦比叡』光人社NF文庫、isbn:4769823452

高速戦艦比叡の誕生から沈没までを描いた戦記、というか軍艦の評伝である。 比叡が属する金剛型は、ワシントン・ロンドン軍縮条約下で日本が保有していたいちばん古い型の戦艦だ(各艦のあいだに微妙な違いはある)。しかも戦艦群のなかでは太平洋戦争で最も…