猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

ありがとうございました

 本日のコミックマーケットの一日めで「アトリエそねっと」のブースに来てくださった方、ありがとうございました(なお、ホームページは未更新です)。また、昼過ぎごろから来られた方は、尾道の『かみちゅ!』関係スポット探訪の同人誌のうち旧刊のほうが売り切れてしまって、申しわけありませんでした。新刊は35部作成したのですが、旧刊は15部しか作成しなかったら、私の予想を上回る方がたにお求めいただいたようで、早い時間に売り切れてしまいました。
 そこで、これから急遽増刷し、日曜日にサークル参加されるワイン評論サークル「アトリエそなちね」さんにお願いして、置いていただくことになりました。
 ありがとうございました。よろしくお願いします。 > アトリエそなちね 様
 ということで、本日、『『かみちゅ!』の街 尾道の旅』・『『かみちゅ!』の街 尾道の旅 2』をお買い求めいただけなかった方は、もし日曜日に参加されるのでしたら、西地区 み 22-a「アトリエそなちね」のブースを訪ねていただければと思います。よろしくお願いします。
 なお、その近くの ま 09-aWWFさんの新刊にも、私が文章を寄稿しています。WWFの新刊は、全体としては「ハルヒ評論準備号」のような方向性の本なのですが、私だけはハルヒには触れないで ARIA The ANIMATIONARIA The NATURAL ネタを連発しています。ちなみに、私の書いている内容は、ARIAシリーズともあまり関係なくて、しばらくここで書いている「自由」論が中心です。こちらもよろしくお願いします。
 今日、コミケで聞いた話によると、ハルヒについては「『究極超人あ〜る』みたいな話」という見かたがあるみたい(ハルヒ‐鳥坂、SOS団‐光画部、宇宙人・未来人・超能力者‐アンドロイド・幽霊、あとほかの部活から人材や機材を奪ってくる点など)で、私は見ていないのだけれど、実際に『鳥坂先輩の憂鬱』というパロディー本があったそうです。う〜む、『あ〜る』となると、WWFの得意分野のはずだが、そういうネタは私は思いつかなかったなぁ。
 ところで、今日は、尾道に行ったときに鞆行き高速船に乗って帰ってきて、「夏はやっぱり船!」とかいう意欲が生じていたため、水上バス日の出桟橋まで帰ってきました。水上バスでは「一般のお客様もいらっしゃるため、コミケ参加のみなさまは新刊を読むのはおやめください」(じゃあ旧刊はいいのか、それともコミケ参加者たるもの新刊を買うものだという美意識なのか……)とアナウンスが入ったり、下船時には「冬コミでお会いしましょう」というあいさつが入ったりで、なかなか楽しかったです。
 私はいちばん上のデッキに立っていたのですが、船が大型だったこともあって、橋桁ぎりぎりのところをくぐることになります。思わず「11話のアテナさん」をやってしまうのではないかと恐れていたのですが、いちばん上のデッキに立った人が通れるぐらいの高さに設計してあるらしく、だいじょうぶでした。とはいえ、ゴンドラとは比較にならない高速で、頭のすぐ上を鋼鉄製の橋の橋桁が通過していくのはなかなかスリルがありました。
 あと、埋め立て地側の橋をいくつもくぐって、東京の高層ビル群が目の前に姿を現したときには、ふと根津甚八の声で「ここから見るとあの街が幻のように見える」という劇場版『パトレイバー2』のセリフが浮かんできました。実際、少し霞んでいたこともあって、ほんとに幻のように見えるのです。私はコミケから「現実」世界に帰還しつつあったのですが、もしそれを逆転させて「コミケ=現実」という感覚で見るならば、私は「幻の都市」に帰還しつつあったわけです。私もあの幻のなかで暮らしてきて、そしてそれが幻であることを知らせようとしていたのかも知れない(たとえばここで)。そう考えると、劇場版『パトレイバー2』はコミケから「帰還」できなくなった人間の隠喩として見ることもできるなぁ、などと、愚かな妄想に浸ったりしていた私は、寝不足のあまりもうろうとしていたのでしょう。