名まえの問題
ところで、「ボソンのクォーク」は、たぶん「スカラー粒子クォーク」(「スカラー粒子」はボソンの一種のこと)の略で「スクォーク」、「ボソンのニュートリノ」は「スニュートリノ」などと「ス」を頭につけて呼んだりしますが……これは、なんか、ファインマンさんのように古典ギリシア語にこだわらなくても、なんか優雅でない呼び名だと思いますよ。聞き間違いも起こりやすそうだし、はてなキーワードでも「ス」を除いたところがキーワードにヒットしたりして、不便じゃないですか。
ボソンに対応するフェルミオンは、「フォトン(光子)」に対して「フォティーノ」、「W」に対して「ウィーノ」、「Z」に対して「ジーノ」、「グルーオン」(「強い相互作用」を媒介するボソン)に対して「グルイーノ」、「グラビトン」(重力子)に対して「グラビティーノ」、そしてヒッグス粒子に対しては「ヒッグシーノ」と言ったりして、どうも「イーノ」が語尾につくのだけど……これ、何?
エスペラントでは語尾に「イーノ」がつくと女性になるのだけど。「フラート」が(男の)兄弟で「フラティーノ」は姉妹、「ストゥデント」が男子学生で「ストゥデンティーノ」が女子学生……というふうに。ボソンの「フォトン」が男性でフェルミオンの「フォティーノ」が女性? たぶん違うと思うんだけど、でも、科学者にはときどきエスペランチスト(エスペラント使い)がいるからねぇ。