猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

「超対称性」

 というわけで、なし崩しに中断してしまうのもよろしくないので、続けます。前に書いていた「対称性」のお話の続きです。
 空間の「対称性」が破れることでW粒子とZ粒子に質量が生まれたというのが「電弱統一」理論の主なアイデアですが、『シリーズ現代の天文学宇宙論I』によると、「電弱統一」理論はもう一つ別の「対称性」の存在を必要とするようです。それが「超対称性」という「対称性」です。
 えーと……それって、「監督」の上に「超監督」がいるようなものですか……?
 なぜその「超」対称性というのが構想されるかというと、「電弱統一」理論で出てくるヒッグス粒子というのが関係するらしい。ヒッグス粒子というのが想定されるという話は前回に書きましたけれど、どうもこのヒッグス粒子の質量(重さ)をめぐって説明のつかないことが起こるらしい。これがまたよくわからないのだけど……ともかく私の理解したように説明を書いてみましょう。