猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

会場BGM

 コミティアというと会場BGMが楽しみだったりして。
 私の知らない曲ばっかり、ということもあるのですが、昨年の夏のコミティアでは、1980年代、私が好きだったスタイル・カウンシルの曲がかかったりして、思わず「青春の記憶」がよみがえったりして。
 今年も、そのころの「テクノポップ」の曲が流れましたし、午後に「峠の我が家」が流れたときには、思わず気もちが和みました。ああ、いまビッグサイト東ホールにいる私にとっての「峠の我が家」とはここのことなんだなぁ、とか考えてみたり。ちなみに、日本語の歌詞では「峠の我が家に帰りたい」という方向になりますが、もとの歌詞は「野原に家が欲しい」というものだったと思います。これは、「蛍の光」で、「古い友だちはいいもんだなぁ」という原曲の歌詞が、日本語ではこれまでの友だちと別れる歌になっていたりするのと同じ方向性ですね(日本語では「故郷から出ていく人、故郷を出た人」の視点になる)。「もし、だれかが、ライ麦畑を歩いてきただれかと出会ったら」が「故郷の空」になるのは離れすぎですが(原曲に近い日本語の歌詞では「麦畑」というタイトルだったかな?)。でも、私は、どちらの歌詞も好きです。私が冬に出した本で使った「ホーム、スイート・ホーム」→「埴生の宿」とかもふくめて(これはあまり歌詞の方向性は違っていなかったと思う)、明治になって日本語の歌詞がついた曲の日本語の歌詞ってけっこう好きです。