猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

房総半島の向こう(東京から見て)

 午前中は箱根駅伝をの〜んびり見て、午後は「青春18」を使って白里海岸まで海を見に行ってきた。東京都内に住んでいるので、房総半島のつけ根のところを横断することになり、けっこう時間がかかる。大網から白里海岸までは2系統のバス路線があるのだけれど、正月ダイヤということで、ふだんより本数が少ない。夕方には都内で人と会う約束になっていたので早めに戻らなければならない。行きの時間と帰りの時間が制約されてしまって、海岸にいられたのは正味で10分程度というもったいないことになってしまった。
 海を見るだけにここまで来たのは、ここが太平洋からじかに波が押し寄せる砂浜で、しかもその砂浜が見わたすかぎり広がっているからだ。貝殻が散らばった砂浜に、大きい鳥が舞い、小さい鳥が(千鳥?)が波打ち際を器用に走り回る。少し強い風が吹くと砂が砂浜を流れる道筋が見え、砂には風紋が広がる。こういうところに身を置くと、心のなかにこびりついたものが洗い流されるように感じる。10分しか海岸にいられなくても、ほんとうに来てよかったと思った。
 帰ってからNHK大阪(JOBK)が作ったドラマ『大化改新』の後半だけ見る。ドラマとしての内容は、見たのが後半だけだから論評できない。『日本書紀』の記録と食い違わないぎりぎりのところでオリジナルの物語を組み立ててある感じはした。でも、蘇我入鹿が暗殺計画の存在を疑っていたのなら、朝鮮半島三国の使者が揃って来朝するというあまりありそうもない設定を受け入れたかが説明がつかない気がする。暗殺されるのを予感して行ったということ? このへんは史実としても説明の難しいところだと思うけれど。

 ※ この記事は1月5日にアップしました。