猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

白河

 先週の土曜日、白河まで白河ラーメンを食べに行ってきた。最初はみそラーメンを注文しようと思っていたが、ラーメンに詳しい友人が「白河ラーメンの本道は醤油だ」というので、醤油のチャーシュー麺を注文した。たしかにスープの味わいは独特で、おいしかった。
 で、日曜日に仕事が入っていて、しかも、直前になってスケジュールを確認してみると、新白河の始発の新幹線では間に合わず、白河から那須塩原まで東北線の始発電車で行き、那須塩原から6時8分発のなすの230号で東京に向かわなければならないことが判明した。朝、まだ暗いうちに駅に向かう。外では一晩じゅう粉雪が舞っていた。街に積もった雪は雪質がさらさらでふんわりしている。ところによってはこちこちに固まったアイスバーン状の雪が下に隠れていて、何度か足を取られそうになったけど、さらさらの雪を踏みしめる感覚は久しぶりで心地よかった。去年の末に東京に降った雪は地面に着くとぐちゃっと半分融けかけていたからね。
 東北線の黒磯行き電車は白河を出ると那須の山を越える。反対側の線路を見るとレールのうえにまで雪が積もっている。始発電車に乗ってるんだなということを実感した。夜中には、旅客の夜行列車はもちろん、貨物列車も通らないのかな。それとも、那須のあたりは雪が激しく、すぐに雪が積もってしまうのか。
 しかし驚いたのは黒磯まで来ると線路に少しも雪が積もっていなかったことだ。やっぱり「白河の関」を越えると気候が急変するのだろうか、それともたまたまこの日、雪と雨の境が那須の山のところを通っていただけなのだろうか?
 夏になったら、白河から那須連山を抜けて黒磯まで行くというのをいちどやってみたい。那須は、もう10年ほど前に訪れて、泊まって、星空を見て感動したので、ぜひもういちど行きたいと思っている。その夜は月が出ていたのに天の川がはっきり見えた。あれ以来、天の川はいちども見ていない。
 ところで、この乗り継ぎ、たしかに白河を5時20分頃に出て東京に7時30分前に着けるのだけれど、黒磯の乗り継ぎ時間があまり長くない。3分あるので十分だと思っていたのだが、黒磯駅は、郡山・福島・仙台方面行きホームと宇都宮・大宮・東京方面行きホームが少し離れているので(たぶんその中間で直流と交流が切り替わるのだろう)、隣のホームでもけっこう冷や冷やした。あまり時間のない乗り継ぎのときには、どちら行きのときも電車の前のほうに乗るようにしたほうが焦らずにすみます。