猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

あー、大和ですか

 尾道の時事ネタ? たしかに、あの『男たちの大和』のロケセットを土堂小学校(ゆりえの中学校のモデル)あたり(尾道水道の対岸)から見ると、その巨大さがよくわかるし、そうなると、本物を尾道水道に浮かべてみたくもなる。セットは艦首から高角砲の横あたりまでで、艦橋や煙突もないから(でも、46センチ主砲塔はもちろん、副砲の15.5センチ三連装砲塔でも原寸でけっこう大きい)。それにしてもこの作品で大和が見られるとは思わなかった。
 今回は全長263メートルというのにこだわっていたけど、大和については幅の広さの印象が強いみたいで、大和についての回想とかには幅の話がよく出てくる。今回の絵(途中で出てきたモノクロ写真ふう)でもその点は再現されていたと思うけど。長さのほうは赤城で260メートルとかあるからね。赤城は、巡洋戦艦で完成していれば、長門より大型になったはずだから。信濃が大和より少し長いのはまあ当然として、大鳳でも260メートル。まあ空母は甲板の長さが性能に直結するから、戦艦改造の加賀は除いて、赤城、翔鶴級、大鳳信濃と大型空母は260メートル前後だ。ところで、乗組員数との比較でこの中学校の在校生数が400人あまりということが判明した。一学年が140人弱と見て、やっぱり一学年3学級かな? 30人学級とかはほど遠い時代だったから。
 21号電探って立体的に見るとあんな感じなのかな。脚本が倉田さんだからいいかげんなことはやってないだろうし。非公開資料があるとしたら国会図書館よりは防衛研究所だろうとか、原史料だとしたら古文で寝ているゆりえには読んでもわからないんじゃないかとか(神の力で読めたのかも知れないけど)、いっしょに沈んだ矢矧は置いていくんですかとか、まあいろいろあると言えばあるけど。ゲンさんが負傷した年月を聞き漏らしたけど、レイテ沖海戦で負傷して艦を離れたのかな?
 今回の話が厭だというひともいると思うけど(戦死傷者の話がほとんど出てこなかったし)、スコールで身体を洗ったり、ラムネを造ることができたりとか、要するに「戦う艦」ではない大和というのを描きたかったのだろう。
 ……で、尾道行ったら、呉の大和ミュージアムにも行け、と。
 第6話で少し戦争の話が出てきたし(戦争中に書いた「和」の字がいい字だという話)、「平和」というのも『かみちゅ!』の一つのテーマなのかな? もしかすると、今回がこのあとの物語の何か伏線になっているのだろうか?