猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

「馬から下りた馬上剣法」の意味

 以下、映画『宮本武蔵』(押井守 原案・脚本/西久保瑞穂 監督――でよかったかな?)の内容に触れている部分がありますので、映画をご覧になっていない方はご注意ください。といっても、ご覧になっていない方が多いように思うなぁ。劇場も少なかったし、公開時間も限られていたから。
 さて、この映画では、宮本武蔵の「二刀流」を「馬から下りた馬上剣法」であると説明しています。私は、映画を一度見て、宮本武蔵が馬上でも両手で刀を使っていたと理解し、このフリーペーパーの文章を書いたところ、映画ではそんなことは言っていないのでは――と、ある読者の方からご指摘をいただきました。
 映画で言っているのは、宮本武蔵の剣法は片手で剣を操るのを基本にしていたということである。それはなぜかというと、馬上では片手で手綱を握っていないといけないので、刀は片手で操らなければならないからだ。その剣法を身につけた上で、歩兵として戦うことにすると、馬上で手綱を握っていた方の手が空く。したがって二刀流が可能になったのだ――ということではないか、というのです。
 もう上映はしていないようですし、DVDも出ていないので、確認のしようがないのですが、ご指摘のとおりだったような気がします。
 すみません。