猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

水彩の国 作詞:池澤 春菜/作曲:K・T


 春菜 水彩画、やります。あの、わたし、大学が美術だったんです、美術を専攻してたりとか、と、絵を描くことは好きなんですけど、油絵がどうしてもだめだったんですね。乾くのを待ってられないという。けっこう時間かかるじゃないですか。で、こう、いじってるうちにどんどんきたなくなって行くんですよ。
 すみません。聴いていて、思わず、「先手必勝!」と言って油絵をぐちゃぐちゃにしてしまう島津由乃さんを思い浮かべたりしてしまいました。

 春菜 なので、油絵はだめだ、わたしは向いてないと思って、もっぱら水彩画をずっとやってたんで、水彩画とか、あと、色が大好きなんですね。なので、60色ぐらいある色鉛筆を買ってもらって、それを、もうすごい宝物にしてたりとかあるんで、わりと、この、「水彩の国」っていう歌のなかには、色の名まえをじつはいっぱい入れてあります。……自分の手持ちの、あの、その色鉛筆とかも見て、ちょうどその歌詞にはまりそうなイメージのきれいな色の名まえを探していたりとかもしてます。
 水彩でも、透明絵の具のような感じでしょうか。混じりけのない、純粋な色が、重なっていたり、白い部分を残して離れていたり。「薄いセロファンを重ねたような」というコンセプトにも通じるものがあるように思います。
 「色」は『Quatrequarts』でもテーマの底流に流れていたと思うのですが、『Quatrequarts』がわりときつい原色の並びだったのに対して、今度のアルバムはもっと淡い感じの色の並びなのかな、と想像したりします。