猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

ロック『統治二論』の「第一論」

 ルソーのほうは中断して(だって難しいんだもん(汗))、ジョン・ロックの『統治二論』の新しい訳(2007年)を読んでいます。
 加藤節 訳『統治二論』岩波書店 isbn:9784000241403
 この「二論」の後半「第二論」が一般に『市民政府論』として知られている社会契約論の古典です。「第二論」は同じ岩波書店から岩波文庫で出ています(鵜飼信成 訳、isbn:9784003400777)。しかし、1960年代の古い訳ということもあって、私には読みにくく、理解しにくいものでした。新訳は、ぱらぱらとめくってみたところ、前の訳よりは読みやすそうだったし、何より、「第二論」の冒頭に簡単な要旨が掲載されているだけの「第一論」を読んでみたいということもあって、高かったけど買ってみました。なお、「第一論」を含む全訳は、この加藤節訳の前に伊藤宏之訳(isbn:4760114181)で刊行されているということです。