猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

『愛のあいさつ』連載完結

 カクヨムで「【カクヨム新テーマ発掘委員会】『音楽』を題材にした作品募集」に参加して、『愛のあいさつ』を連載していました。
 【カクヨム新テーマ発掘委員会】『音楽』を題材にした作品募集 https://kakuyomu.jp/user_events/16816452220669270036
 『愛のあいさつ』 https://kakuyomu.jp/works/16816452220931077762
 『愛のあいさつ』は2015年に書いた物語です。部活で室内楽をやっている高校生の女子が、エルガーの「愛のあいさつ」を演奏するお話です。
 品切れ状態が続いていたのを、「『音楽』を題材にした作品募集」に合わせて掲載し、募集の最終日の今日(20日)に終了しました。
 終了日に間に合わせるために、先に始めた『やまざくら』よりも後に掲載を始めて、先に完結まで行ったことになります。ちょうど梅雨の時期を描いた物語ですから、季節に合います。
 「『音楽』を題材にした作品募集」は今日午前の時点で280作を超える応募があったようです。
 いくつか、応募作を読んでみました。
 みなさん、すごいです、というのが感想です。
 「いまの現実」と挌闘している、という感の作品もあって、でもしかも文が少しもぴりぴりしていなくて。私にはそこまで「いまの現実」に対抗できないです。そうかと思うと、肩の力を抜いてとても楽しく読める物語もあって。
 「すごい人がいっぱいいるな」と確認しました。

 私は、この『愛のあいさつ』を書いたときは、いま以上に音楽についての知識がなくて、フルートの構えかたも知らなかったのです。もう、フルートの主管を身体の右に構えるか左に構えるかもわかってなくて。写真を見て、自分で構えるふりをして鏡に映してみると、あれ、違う、とか。鏡は鏡像対象になるのであたりまえです。「素粒子のP対称性がぁ!」とか本に書いてるひとが何やってんだ!(2015年にはまだ書いてませんでしたが)
 主人公の千花名のフルートは真鍮(ブラス)ということにしていますが、現実には真鍮のフルートというのはあまり見ないような。調べてみると、銀メッキを施したものか、洋白か銀か金か、あとはクラリネットとかと同じようなグラナディラ(アフリカン・ブラックウッド)製か。プラチナ製もあるそうで……どれも高そう……。
 なんかすごいな、と思います。
 練習用なので金管楽器と同じ真鍮にしたのですが、ほんとうにそういうものがあるのかどうか、店頭かネットで確かめようと書いたときに思って、いまだに確かめていません。
 『やまざくら』の連載も続けています。こちらは4~5月の物語ですから、季節のほうが進んでしまいました。
 『やまざくら』も宣伝しておきます。おっちょこちょいな、というより、自分をおっちょこちょいだと思っている高校生の女子が、とてもまじめで、下級生への要求厳しめな先輩と同じ委員会に配属されて……というお話です。こちらもよろしくお願いします。
 『やまざくら』 https://kakuyomu.jp/works/16816452219877883167