猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

2009-04-16から1日間の記事一覧

これではルソーに対して不公平ではないか?

もちろん、そんなことは、東さんや北田さんをはじめ、この「討論」の参加者にはわかりきったことなのでしょう。それに、だからといって、ルソーの社会契約論を使って、後の時代に確立した「ナショナリズム」を語ってはいけないというわけではありません。 で…

「社会契約論」と「ナショナリズム」は時代が違う

とりあえず「国民が国家の主体になる」という「国民国家」の考えかたがヨーロッパではフランス革命から始まったとしましょう。けれども、フランス革命は「カトリック」文化に対する「理性」文化を主張するなど、「ヨーロッパ文化全体の革新」という価値観を…

ルソーの時代のヨーロッパに「ナショナリズム」思想はあったのか?

ルソーの社会契約論は、「言語や宗教を含む同じ文化を持ち、歴史的記憶を共有する集団」としての「民族」を基礎として国家を成立させるという発想とは違うと思います。それは、ルソーの「先輩」格の社会契約論者であるホッブズやロックでも同じでしょう。 『…

今回は「科目としての理科嫌い」の言いわけが使えないので

そのことを糸口にして社会契約論について議論したいのですが、その前にお断りです。もう今回は「科目としての理科嫌いだから自分の書いてることが正確かどうかわかりません」という言いわけができないので、そのかわりの言いわけです。 私がルソーの『社会契…

ナショナリズム論とルソー

どこで行き詰まったかというと、ナショナリズムの話に、とつぜんルソーの話が出てきて、そこに話題が移るところでです。 ルソーといっても、もちろん画家のルソーではなく、思想家・言論家・音楽家のジャン・ジャック・ルソーのことです。ところで「画家ルソ…

ルソーとナショナリズム

思い立って、前に買ってあった『思想地図』の「vol.1」を読み始めました。 が、巻頭の「共同討議」でさっそく挫折しています。 ……すみません。