猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

2009-06-19から1日間の記事一覧

「神様」と「コモンウェルス」

ともかく、事実として、中世の西ヨーロッパの政治は、支配者は神様からその地位を与えられているというたてまえによって運営されることになりました。それは、カトリック教会の聖職者が皇帝や王に冠を授ける(戴冠させる)ことによって行われた。たてまえと…

現代でも「絶対的に偉い一人の支配者」は存在する

でも、それが「一人」でなければならないかというと、どうなのでしょう? 国の政治を「代表」する人が一人決まっていたほうが、その国の政治をイメージしやすいということはあります。だからたとえばアメリカの政治だと大統領に注目が集まる。実際にアメリカ…

なぜ「一人の支配」でなければならないか?

もう一つ、ここで問題になるのは、領域が広くなると、「絶対的な権威を持つ一人の支配」、つまり「専制王制」でなければうまくいかないと考えられていることです。これは18世紀ごろまでは西ヨーロッパでは常識だったらしい。ルソーもそういうことを書いてい…

ほんとにそうなのか? または 集合住宅の近隣関係

でも、実感としては「そぉかぁ〜?!」と思ってみたり。 私の経験では必ずしもそうではありません。大きいマンションで管理組合がちゃんと機能しているかと思えば、小さいアパートでもいちいち大家さんに言って注意してもらわないと小さい問題も解決しないとい…

なぜ「神様の権威」が必要なのか?

ところで、都市的な人間関係が崩れ、都市の枠を超えた人間や物のつながりがたくさんできてくると、どうして「神様の権威を頼りにした絶対的支配」が必要になるのでしょうか。 考えられる答えの一つは「共同意識」や信頼感の有無だと思います。 一つの都市の…