猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

日立電鉄線廃止後

 日立電鉄の走っていたところを見に行ってきた。「関東の駅百選」に選ばれた桜川の桜はどうかな〜というのに興味があったのだが、桜がいっぱいに咲いているというわけでもなかったですね。それより日立駅前(西側)の通りの桜が満開なのがみごとだった。
 駅は軒並み立ち入り禁止で、駅舎があるところはもちろん、無人駅もロープとか柵とかで入れないようにしてある。踏切とか橋梁とかのところにはやはりロープが張ってあって、線路内に立ち入れないようにしている。踏切は線路のすき間をアスファルトで埋めて、警報機の赤色灯は袋で覆ってあった。
 電車は、鮎川構内や大甕構内に置いてあった電車もぜんぶ引き上げて(大甕のは呑電日立号だったと思うけど)、久慈浜と常北太田に停めてあった。久慈浜の駅にはホームに二編成四両の列車が止まっていて、これだけ停めようと思えば停められたんだなと。
 一か月前に乗ったときには「生きていた」電車が、もうだれにも乗られることがないまま放置されているのを見るとやっぱりさびしい。それに、線路がさっそく錆びていて、あと、春だけに線路に草が生えていて、けっこうわびしいものがある。
 大甕駅では乗り換え案内が「×」型にテープを貼って消してあった。日立電鉄線の路線図と時刻表は広告と掲示板に転用?
 代替で走り始めた太田〜大甕間のバスは、大橋まではほぼ旧電鉄線沿いで、茂宮と大橋のあいだで電鉄線から分かれて坂(石名坂)を上り、南高野駅は電鉄線から離れてしまう(このへんは電鉄線沿いの道が狭いからね〜)。南高野の大きな住宅地には近づいたんだと思うけど、南高野と茂宮のあいだの沿線には団地があって、ここの人たちは不便になっただろうな。ただ、こんどの路線は、以前からある大甕行きとは違って、いったん久慈浜のほうに下り、久慈浜駅より大甕寄りで線路を渡る(久慈浜〜大甕のあいだには別に循環バスができたらしい)。最初のほうはけっこう速くて、電鉄線より速いかなと思っていただが、終点(大甕)まではやはりバスのほうが時間がかかった(値段は電鉄線よりちょっと高くなった程度)。
 電車が走らなくなったかわりに、大甕などではわりとたくさん日立電鉄の淡色デザインのバス(ラッピングバスもあるけど)を見るようになったかな。
 ところで「〜駅前」という停留所名はそのままにするのかな?