猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

2009-03-29から1日間の記事一覧

蛇足――化学の名まえ

ところで、これを書くために調べていて、アルコールや脂肪酸で、炭素の数が多いものを「高級」、酸素の数の少ないものを「低級」というのだと知りました。お酒のアルコール、つまりエチルアルコールは「低級」なほうです。アルコールとしては二番めに「低級…

やっと「水と生命」の話まで戻ってくる

水は「分子」とはいっても酸素に水素が二つくっついただけの「小さい」分子です。しかも極性がある。小さい分子ですから、他の分子の隙間にでもわりと容易に割りこむことができます。そして、水の分子には極性があるから、相手が極性のある分子やイオンであ…

砂糖はなぜ水に溶けるか

ところが、砂糖の分子は全体としては極性があまりないのに、極性のある水によく溶けます。これはなぜかというと、砂糖の分子はその外側に水酸基(酸素一つ、水素一つの組)がたくさんくっついているからです。水酸基の外側は、酸素の孤立電子対が二つもある…

極性のあるものはあるものどうし、ないものはないものどうし

でも、「極性」のことを持ち出すと、じつは「極性のある物質には、極性のある物質か、イオンでできた物質しか溶けない」というのが本筋のはずなのです。なお、イオンというのは、原子一個か、またはいくつかの原子がグループ(「基」)がかたまりになって、…

適切な「不正確なモデル」の必要

でも、正四面体の話とか、図があるとないとでぜんぜん説明のしやすさが違うと感じました(ここでは図を使わなかったわけですが)。理科ではやっぱり「図で示す」ということが重要なのではないか。図で、理科的現象についての理解が変わってくるように思いま…

どこからこの話に来たのか

また更新の日数が開いてしまいました。すみません。 さて、どこからこの話になったかというと、原始惑星系星雲本体に水(水の氷)があるらしいことをすばる望遠鏡が発見したというニュースからでした(http://d.hatena.ne.jp/r_kiyose/20090307)。「水があ…