猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

GirlsLoveFestival11お疲れ様でした

 前回書いたのが2012年11月ということで、長のご無沙汰、失礼いたしました。
 一昨年あたりから、仕事上、非常に忙しい役職が回ってきてしまって、イベントで同人誌を落とさない、というだけでせいいっぱいでした。イベントのたびにホームページとしてここを登録してきたので、更新しないといけないなぁ、というのは常に心にかかっていたのですが……ちょっとどうしようもなかった、というところです。申しわけありませんでした。
 というわけで、アトリエそねっとはGirlsLoveFestival11に参加しました。ご参加のみなさま、お疲れ様でした。
 今回は新刊を揃えるだけで手いっぱいで、しかも新刊印刷中に拙宅のプリンタさんが活動休止を宣言され……なんとか刷っていただいたものを原版にしてコピーをとってコピー本を作ったのですが、かなり印刷品質が落ちてしまいました。「今日」と書いたはずが「今H」になっていて「なんだこれは?」と思ったり、キャラ絵も薄くなってしまったりしました。しかも、それで時間をとられたことと、自宅プリンタが使えないという条件で、サークル看板や値札がまったく用意できず、準備作業の途中で力尽きたままの参加となってしまった感があります。会場でも最初から燃え尽きた感じで座ってましたし。「萌え尽き」だったらいいんだけどなぁ……。
 新刊は2種でした。一つは、積雪のためと、雪で冷えたためにエアコンをつけっぱなしにして寝て喉をやられてしまったために参加できなかった2月9日のサンシャインクリエイション62向けに準備していたものに書き足したものです。


 二月の雪の日 … 中学校3年生の澄野優は、雪の朝、一歳上の姉の愛が通っている高校の入学試験に向かう。優にとって、愛は、鈍くてうっとうしい姉だった。けれども、その姉が高校の寮に入って家からいなくなると何となくもの足りなく感じるようになり、その姉のいる高校を受けることに決めたのだ。雪のために入試の開始時間が遅れ、学校に早めに着いていた優は、姉の住む寮の庭に忍びこむ。そこで優は、凛々しく美しい女子生徒の姿を垣間見てしまう……。
 もともとはそのサンシャインクリエイションの前日に雪が降ったので、サンクリで新刊の短編として出そうと「雪の受験」というテーマで書き始めた物語でした。それに書き足して刊行しました。途中で出てくる数学の入試問題も作ってあるのですが……自分で作って自分で解くのに3日ぐらいかかりました。ダメじゃん。
 去年刊行した『大好きなプリンの手に入れかた』と、そのときのペーパー『五月の雨』の、3か月ぐらい前のエピソードです。
 もう一冊も、サンクリの前にサンクリ合わせのつもりで書き始めていた物語です。

 バレンタインを前に胸が張り裂けてそこから始まった物語 … バレンタインを前にしたある日、純音(すみね)は、まちがって着たサイズ小さめのカッターシャツを張り裂けさせてしまう。その場を救ってくれたのは、全校生徒があこがれる上級生の平松均美(ひとみ)さんだった。均美さんは、破れを隠すためにセーターを貸してくれるのと引き替えに、純音にバレンタインの日に校庭のまんなかで自分に告白するように言う。しかも、均美さんは、その告白を断るのだという。純音はその均美さんの意図を測りかねてとまどう。同時に、純音は好奇の目にさらされ、部活の友だちとの行き違いに悩むことになるのだった。
 書くだけではずかしいタイトルです。私がほとんど書いたことのないぽっちゃり系の子と眼鏡っ子が出てくる物語です。舞台になっている学校は『二月の雪の日』と共通です。
 だいたい話の流れは決めていたのですが、書いている途中で、シリアスに舵を切ろうかコメディーで行こうかなどと方向を迷ったところがあって、その跡が残っていたりもします。いちおう一部の登場人物名に仕掛けがあったりしますが。
 2冊とも次に参加する「本の杜」にも持って行きます。よろしくお願いします。
 あと、ペーパーラリー企画「carta di raccolta」に参加しましたので、ペーパーも作りました。これもプリンタさん活動休止でどうしようかと思いましたが、ロゴは出力できたので、あとは当日朝に手書き……。ペーパーはこのページに載せておきます。

 アトリエそねっとの次回サークル参加は「本の杜 5」です。3月9日(日)、11:00〜15:30、会場は川崎市産業振興会館です。
 本の杜:http://ivent-hon-no-mori.com/index.html
 新刊は刊行する予定ですが、それまでにはプリンタさん活動休止が解けないだろうからなぁ。まだ刷れることは刷れるので、なんとかできればいいのですが。「本の杜」のパンフレットで予告した「はっぴいえんどの「外はいい天気だよ」が似合うお話」はちょっと無理そう……。
 また、今回、お客さんと話していて、「アトリエそねっと」のホームページをきちんと作り直さないといけないな、と思っています。やっとここに復帰できた現状ではちょっと難しいかも知れないけれど、まあ、なんとかやってみたい、というところです。