本の杜5お疲れ様でした
……と、イベントから一週間経って書く……。
でも、あらためまして、本の杜5お疲れ様でした。
本の杜は文芸作品オンリー同人誌即売会ということです。何が「文芸」かというと定義はさまざまでしょうが、とりあえず「漫画やイラストより文章中心」ということのようです。参加サークル数は、直接参加約50サークル、委託参加約20サークルという規模ですが、参加サークルの傾向は多彩です。創作サークルも情報・評論サークルも参加していますし、創作ジャンルでも、ファンタジー、日常もの、ミステリーや二次創作作品とさまざまな傾向のサークルが参加しています。サークル参加者の年齢層も広いですが、私には20歳台ぐらいの若い方のサークルが目立つかな、という印象があります。
本の杜 http://ivent-hon-no-mori.com/index.html
私は今回は「はっぴいえんどの「外はいい天気(だよ)」が似合うお話」を新刊として刊行するということでエントリーしましたが、少なくとも当初考えていたのとはかなり違うお話になりました。
……で、また百合っぽいのか、という……。
三月の妹
荘司まなみは和菓子屋「まつり堂」の一人娘だ。中学校を卒業し、高校に入学する前の自由な春休みを満喫しようと思っていたところに、お母さんから言われたのは「店の手伝いやって」の一言だった。しかも、それは「手伝い」どころか「店の仕事」そのものだった。とまどうまなみの前に、中学校での同級生の璃子(りこ)が現れる。まなみはさっそく璃子に手伝いを頼む。それに応えててきぱきと働いてくれる璃子だったが……。
なかなか訪れない春に贈る、ちょっと百合っぽい少女と街の物語。
また前日の夜半過ぎまで新刊の製本と値札とかの準備をやっていて、目覚まし時計をかけて寝たにもかかわらず、起きたのは、イベントに間に合うために家を出なければいけない時間の30分前……というか、どうやら二度寝したらしいといううっすらとした記憶が……。
それでも、時間計算的にはぎりぎりくらいの時間に出たのですが、この日は電車の乗り継ぎが順調でなく、電車を10分近く待つのを繰り返していると、着いたのが一般入場開始10分前という状況でした。しかも、あわてていたため、配置図を180度読みまちがえて見当ちがいのところで設営を始め、見本誌提出に行って「あれ? 違うじゃん」と気がつく始末でした。設営が遅れたばかりでなく、まちがって設営した場所の近隣サークルさんにもご迷惑をおかけしてしまいました。
諸事申しわけありませんでした。
で、即売会に参加した感想は、まず、アットホームというか、「手作り」なイベントだということでした。いつものように、情報交換とか意見交換とかおしゃべりとか本を読んだりとかするためのスペースも設けられていましたし、今回は、とくに、「一人サークルはサークルスペースを離れられないから」ということで、お茶とコーヒーの「ワゴンサービス」があって、感動しました。私は一人参加サークルなのにかなりの時間スペースを離れていましたが。見本誌が、今回の見本誌だけではなく、以前の回で提出されたものも展示され、読めるようになっており、見本誌を見ているだけで充実した時間を過ごせました。
それと、やっぱりすごいなぁ、というのが正直な感想です。みなさんほんとうに内容を練り上げておられるし、それだけでなく、装丁など本の作りもしっかりと作っておられる。愛情をもって一作ずつ作っておられるんだなぁ、ということを強く感じました。今回はいっぱい本を買いました。少しずつ読んでいきたいと思います。
なお、次回の「本の杜6」は9月20日土曜日の開催、場所は同じ川崎市産業振興会館ということです。
また、来年の同じ時期、2015年3月8日には、川崎市産業振興会館で、やはり文章中心作品のオンリーイベント「Text Revolutions」が開催されるということです。
Stray Cat 創作文芸支援と同人誌感想 投稿サイト http://text-revolutions.com/review/
で、絵のほうは、本の杜とはあまり関係なく、ホワイトデー記念。って、それももう過ぎてしまったけれど。