猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

COMITIA110お疲れ様でした

 というわけで、もう前の日曜日のことですが、COMITIA110お疲れ様でした。
 即売会ではずっと「アトリエそねっと」のページとしてここを紹介していて、しかしちっとも更新していなかったので、もしイベントのページからここをご覧になっていた方には申しわけなかったと思っています。
 今後はできるだけ更新していくようにしたいと思います。
 ……ということは何度も言っていて、そのたびに不実行に終わっているので、なかなか信頼していただけないかとも思いますが……。
 がんばります。

 COMITIAの雰囲気は全体に好きで、とくに、今回は「記念回」らしい華やかさがあって、全体にいつも以上に活気があって、楽しかったです。2年半前のCOMITIA100のときもそうでしたが。
 アトリエそねっとのスペースにお出でくださった方、本をお買い上げくださった方、ありがとうございました。
 心残りなのは、コミティアX4を含めてさまざまな企画があったのに、自分のブースにいる時間が長く、あまり見て回れなかったことです。それにしてはブースを空けていた時間も長いですが。

 なお、COMITIA30周年合わせの新刊は、いちど断念しかけましたが、なんとか間に合わせることができました。

 I'm Not In Love


 ばか。
 博子が地面にたたきつけたスーパーボールは、はずんで、近くにいた名門校の女子生徒を直撃した。それがきっかけで始まる、ピアノの上手なその少女との友情…。しかし、その少女を、バンド仲間を捜していた幼なじみの男子生徒に紹介したことから、博子を取りまく人間関係は大きく変わり始める。
 コミティア30周年に贈る、空がどこまでも青かったあの時代の、青春一歩手前の中学生たちの出会いと別れの物語。

 去年の夏に書いた『河童の神様』と、来年5月刊行予定(当初予定から一年遅れ…)の『ペパーミント』のサイドストーリーです。
 タイトル I'm Not In Love は10ccの往年の名曲で、それがどこまで活かせているかというと、けっこう心もとないところがありますが。
 あと、ピアノ弾きの女の子の話ってけっこう多いな……と自分でも思ったりしていますが。この秋に書いた作でも二作め……春に書いた作を入れるともっと増えます。

 また、新潟コミティア以降、評論『たけにぐさに風が吹くところ』が順調に出ていて、今回も持込分完売しました(といっても持ちこんだのは3冊ですが)。この本は、宮沢賢治の、世間的にはほとんど知られていない詩集『疾中』についての評論です。『銀河鉄道の夜』のような有名作の評論ではないので、どれくらい受け入れていただけるか不安だったのですが、見本誌コーナーでご覧になって来ていただける方が毎回いらして……たいへん嬉しいかぎりです。
 この本は、刊行のときにねこのしっぽ様にいろいろと助けていただいた本です。ねこのしっぽ様にもあつく御礼申し上げます。

 なお、「アトリエそねっと」の次回のイベント参加でほぼ確定しているのは、2015年の COMITIA(東京COMITIA)111です(未申込ですが)。少しあいだが開きます……といっても、2か月ちょっとですが。
 よろしくお願いします。