猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

「緊急事態宣言延長」の下で

 私の住んでいる東京都を対象とする緊急事態宣言が延長されました。
 今回の宣言延長はやむを得ないと思っています。新型コロナウイルスN501Y変異株の感染力の強さはよくわかっているつもりです。この変異株が広がると医療の危機が起こるまでの時間が短いのも確かなようです。
 ただ、飲食店は、「5月11日が過ぎれば通常営業に戻せる、少なくとも営業時間・酒類提供のへ制限は緩和される」と思っていたところが多いだろうに、という思いはあります。1月もそうでした。年末年始をがまんすれば1月の半ばにはそれ以前と同じ営業を再開できる、という見通しでいたら、その時期にはさらに厳しい緊急事態宣言になっていました。「年末年始やゴールデンウィークなど人出の多い時期の人の流れを抑制すればなんとかなるという見込みで、その時期だけ対象の措置をとる」→「なんともならないどころか状況が厳しくなったのでより厳しい措置へ移行」(12日からは一部緩和を伴いますが)ということの繰り返しは「戦力の逐次投入」に似たものを感じます。ただ、それはそれで理由があったことかも知れないので、きちんと検証して将来に活かしていくことが必要だと思います。
 現在は補償金などの制度も行われているわけですが、店舗経営者などではない私たちには、それがどの程度まで効いているのかわかりません。報道各社はあちこちで「自粛破り」を探し出してセンセーショナルに報道するとかではなく、たとえば補償措置が実際にどれぐらい商店やイベント企業などの経営を支えられているか、きちんと報じてほしいと思います。
 東京都では大型商業施設への閉店の要請が続くということらしいので、そこに入っている店が使えないのはつらい。私のばあい、いつも行っている書店の入っているビルが閉まってしまったので、本を買うのが不便です。現在は(リアルの)書店でしか本が買えないということはないので、めちゃくちゃ不便ということはないですけど、「あの店のあの棚にあったあの本を次に買おう」とか思いながら本を読んで、次に買いに行くことが多いので、「勘が狂う」のは確かです。
 一方で、東京都ではイベント開催の緩和は行うようですので、第三十二回文学フリマ東京は開催されるとのことです。
 https://bunfree.net/event/tokyo32/#covid19_open
 大阪ではイベントは「無観客」以外の開催が不可能となり、関西コミティア61は中止となったようです。
 https://kcomitia.exblog.jp/28585081/
 https://kcomitia.exblog.jp/28585373/
 「アトリエそねっと」はどちらの即売会もサークル参加予定はなかったので、とりあえず「アトリエそねっと」の即売会参加について影響はありませんが。
 ただ、緊急事態になっても仕事は通常どおり継続しているうえに、月末に向けて仕事がさらに増えていく傾向で、私の書き物のほうはけっこうつらい状況になっています。