押井守2月26日イベント

　このイベントは、「何が話されたかは完全にオフレコ」という決まり事で成り立っているので、内容には触れられない。
　私はこのイベントに合わせてむかし作った同人誌『FLEET IN BEING』を再刊して持って行き、WWF（同人サークル）さんのブースで売っていただいた。完売したのは感激だったのだけど、あとで見直してみるとぼろぼろと校正ミスが……。また、文字化け・割り付け化けも発生し、一部で「人」という字が「介」に化けていて、結果的にたいへん失礼な誤植が発生してしまった。たいへん申しわけありませんでした！
　誤植や文字化けの見逃しが多発したのは、前日の夜になって版組みのやり直しとか追補部分の執筆とかをやっていたからである。できた版下をろくにチェックしないままコピー→製本したためで、海軍ネタを扱ったりしていた関係もあり、「大和級の頑強な船体を持っていたのに、水密検査を省略して出航したら魚雷4本で浸水して沈みました」という信濃を連想してしまった私は罰当たりなような気もする。けれども、直前になって時間も手間もかけられない状況で、すなおにかんたんなものを作っておけばいいのに、手のこんだ改訂版を作って折って製本して……なんて手間のかかることをあきらめないところに、私は、戦争が始まってから「改大鳳型空母量産」などを考えた大戦中の日本帝国海軍と同じ精神構造が私自身にあることを発見したりしていたのでした。