猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

梅雨が明けない

 7月も20日を過ぎて梅雨が明けない。テレビの天気予報で週間予報を見ても、来週もなんか梅雨が明けそうにない。平年の梅雨明けが今ごろだということだから、それだけならば一週間ぐらい後ろにずれてもたいしたことはないのかも知れない。しかし、4月下旬からずっと曇か雨が続いていて、すっきり晴れた日があんまり記憶にない。5月の連休明けからずっと梅雨という感じだ。私の住んでいるところでは大災害は起こっていないけれど、かなり「梅雨疲れ」しているのは確かだ。
 以前にも、いつだったか、関東地方で梅雨が明けなかった年がある。だが、この年でも、「夏らしい気候」にはいちおうなっていたと思う。朝から暑くなって、昼ごろになると決まって黒雲が湧いて暗くなり、雷が鳴ってまだ夕方にならないうちから激しい夕立が降る。そのころは暇だったから、部屋で寝転がりながらその夕立の雨音を物憂げに聞いていたのを覚えている。今年のは、そうでもなくて、梅雨が続きながら暑さだけ夏並みなので、気分が転換しなくて困る。
 雨ってけっこう人間の気もちの余裕を測る基準みたいにも思える。余裕があるときには、家の蛍光灯の下で何をするでもなくのんびりしながら、昼だというのに薄暗い外から聞こえてくる雨音を聞いて、けっこう雨もいいものだなと思ったりもできる。でも、余裕のないとき、たとえば、急いでどこかに行かなければならないときに雨が土砂降りだったりしたら、やりきれない悲惨な思いにとらわれてしまう。
 で、"Rain"(『sky』asin:B00009V9J0 に収録)とか"day by day"(『嘘つきアリスとくじら号をめぐる冒険asin:B000BKJIIY に収録)とか、堀江由衣の雨の歌ってけっこう好きだったりします。なんか声の感じに合っている気がするんですね。