猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

コミティアに行ってきました

 東京ビッグサイトで開かれたコミティア93にサークル参加してきました。
 前回、「今晩原稿を書いて、明日割り付けて、明日の夜に印刷して持っていきます」と書いたのですが、けっきょく書いている時間がなくなってしまいました。それで、急遽、今年の冬あたりに刊行する予定で書いていた剣術使いの少女のお話「紅の水晶」の前半部分だけ切り離してコピー本を作り、持っていくことにしました。ホッチキス留めまで終わって完成したのが朝の4時ごろだったので、けっきょく修羅場になってしまいました。
 サークル入場が10時まで、開始が11時です。コミケより1時間後ろなだけなんですが、それだけでもけっこう身体的に楽でした。
 豊洲からのゆりかもめのほうがすいているので、「ビッグサイトでの混みそうなイベント」に行くときには、時間がかかってもそちらから行くことが多い。今日も豊洲からでした。今日は防災訓練らしく、有明テニスの森あたりから防災ヘリらしいヘリコプターが飛び立つところが見えました。三機のヘリコプターが同時にローター回しているっていうのはやっぱり近くから見ると壮観です。それにヘリコプターって器用だなと思います。低空で自在に姿勢を変えられるんだから。ところで、『紅い眼鏡』のオープニングで紅一がヘリコプターに乗るのは有明周辺の埋め立て地のどこかのはずなんですけど。いまから20年以上前の。
 「8月のコミティアコミケの後なので閑散としている」ときいていたのですが、けっこう人出がありました。サークル参加しているのが一人だけなので、基本的にブースから離れられなかったですが、それでも何人かの方とはいろいろお話しできてよかった。こういうところが即売会に行く楽しみですね。
 本は持ち込み70冊前後で10冊ほど売れました。
 いちばん売れたのは文学フリマのときに書いた「セカイ系」の評論です。やっぱりみんな「セカイ系」って関心あるんですね。前島賢さんの本への感想が主ですけど、そこに引用されている作品をちゃんと見ずに書いたので、自分では、ちゃんと「セカイ系」論として成り立っているのかどうか不安なんですが。こんど読み返してみると、WWFさんの新刊に書いた神山監督論と続いているところがかなりありました。そういうところでは、私の考えというのは、続いているというか、あんまり変わらないというか、そういうところがあると確認できたり。