猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

長沼毅『生命の星・エウロパ』のつづき

 この本に載っている系統樹を見てびっくりした点の一つは、植物より菌類(細菌ではなく、きのこ・カビの類)のほうが動物に近いということだった。それは、まあ、ミトコンドリアは持っていても葉緑体は持っていないのだから、そういわれれば菌類は動物に近いのだろうけど。菌類は動かないかというと、『風の谷のナウシカ』(原作)にも出てきたように粘菌とかは、現実にも動くことは動くし。私は見たことないけど。
 そういえば、『ギャラクシーエンジェル』のミント・ブラマンシュがつけている「つけ耳」の正体は知性を持った共生きのこみたいなものだという説があったけど(ネタは邦題『地球の長い午後』、原題 Hothouse だったかな?)。
 もう一つは、細菌のうち「アーキア」(古細菌)のほうが「バクテリア」(細菌)よりも私たちに近いということで、バクテリアと近縁と言われてもたしかにへんな感じだけど、バクテリアよりアーキア(たぶんバクテリアより古い構造を残しているからそう言うんだろうけど)に近いと言われてもなぁ。
 ところで、ふと思ったのだけど、今度の映画『宇宙戦争』もオチはH.G.ウェルズの原作どおりなのだろうか?