地球はなぜ回りつづけているか
これは「地球はなぜ回りつづけているのか?」という問いへの答えと同じです。
地球はなぜ回りつづけているのでしょうか? これも、40億年回りつづければ、いつか止まってよさそうなものですが、なぜか止まらない。何が地球を回しているのか? 「愛が」とか「情熱が」とか言うのはあまりに恥ずかしいのでやめましょう(って書いてるやん……)。
どこかに地球を回し続けるエンジンがあるのでしょうか?
そうではなくて、「最初に回っていたからいまも回りつづけている」というだけのことです。別の言いかたをすれば、「だれも地球が回るのを止めずにほうっておいたから回りつづけている」のです。
でも、コマは回してもいつかは勢いがなくなって止まって倒れてしまいます。自動車だって鉄道の車輌だって、車輪をエンジンで駆動し続けていないとすぐに止まります。それなのにどうして地球は回りつづけるのか。
コマや車輪が止まってしまうのは、地面やレールやコマの乗っている台との摩擦があるからです。ところが、地球は宇宙空間に浮かんでいる。宇宙空間は真空なので摩擦がありません。だから「摩擦で止まる」ということがないのですね。そのままいつまでも回りつづけている。
では、なぜ最初に回っていたかというと、46億年ぐらい前に太陽系ができたときに、太陽に向かって落ちこんできたガスとか土ぼこりみたいな粉(「塵」とか「ダスト」とかいいます)とかが回っていたからです。その回る勢いが地球に受け継がれ、それがいまも続いている。これも40億年以上の前に与えられた勢いが続いているのです。