猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

2005-01-01から1年間の記事一覧

岡野友彦『源氏と日本国王』講談社現代新書(isbn:4061496905)

足利将軍・徳川将軍が「日本国王」として中国や朝鮮にその地位を主張できたのは、「将軍」だったからではなく、「源氏長者(兼 征夷大将軍)」だったからだということを論証した本である。 歴史物の本にしてはともかく読みやすい本だった。著者は「あとがき…

平せ隆郎『都市国家から中華へ』講談社(isbn:4062740524)

平せさんの本は前から何冊も読んできた。というか、ここのところ、中国史関係でいちばんたくさん本を出している人の一人ではないだろうか。同じシリーズで、キタイ・遼から大元までを担当している杉山正明さんとともに、いちばん脂ののりきっている東アジア…

一週間遅れ

ということで、先週末に更新することができず、今週は今週でまた時間がとれないため、予告の一週間後、7月8日更新とさせていただきます。すみません。 先週末に文章を一本書いてアップする予定だったのですが、ネタ本を読み直したりしていると時間がかかって…

ネギま!最終回

なんかいろんな意味ですごい最終回だった。これもまた途中で見るのをやめていた番組なんだけど、終わりよければ的によかったんじゃないかなと思います。一話にもどって最初からもう一度みたいなオチになるのかなとかも思ったけど、あそこに戻って、最後はあ…

恒例の……

というわけで今週も遅れます。遅れるのが恒例ってのはよくない、という発言すら恒例になるのはなんかまずい気が……。 でも、最初から土曜日にしておくとさらに遅れそうだし。 というわけで、今晩から作業します。すみませんがよろしくお願いします。

『まほらば』最終回、鳴滝荘

『まほらば』はだいぶ前に視るのをやめていたのだけど、日曜日の夜、寝るのが遅くなって、「そういえばいま『まほらば』の最終回やってんだよな」とか思ってテレビをつけたらなぜか25〜26話連続放送で……最後まで見てしまいました。リアルタイムで。おかげで…

長沼毅『生命の星・エウロパ』のつづき

この本に載っている系統樹を見てびっくりした点の一つは、植物より菌類(細菌ではなく、きのこ・カビの類)のほうが動物に近いということだった。それは、まあ、ミトコンドリアは持っていても葉緑体は持っていないのだから、そういわれれば菌類は動物に近い…

更新しました

ということで、今早朝というか寝るまえに更新しました。今回の更新で北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』の評をようやく完結させました。この評では、この本でわかりにくい(と私が感じた)「アイロニー」とか「シニシズム」とかの説明を自分の解釈で…

もう一つNHK番組関係ネタ

昨日のNHKニュースで新型新幹線というのをやっていた。なんでも、緊急停止の際に空気抵抗ブレーキをつけるということだけど。 新幹線も「ねこみみモード」の時代か……。おにいさま♪

SLあそBOY運転終了

ジェイアール九州がついにSL列車「あそBOY」の運転を打ち切ると、知り合いの鉄道好きに教えてもらった。 まあ1920年代前半に生まれた8620型だもんなぁ。戦艦長門とかと同じ時代だ(またそういうネタか(^^;)。普通なら耐用年数を過ぎている。 NHKの…

また落ちました

昨日更新のはずが、時間がとれずに、いまも更新できていません。明日までにはなんとかしたいと思います。すみませんがよろしくお願いします。 トップページに載せようと思っていた文章が字数を超えてしまって……というので書き直したりしていると時間がかかっ…

長沼毅『生命の星・エウロパ』のつづき

この本では、他の生物起源の栄養に依存せず(ただし酸素は使う)、地球から湧き出る物質を直接に取りこみ、体内に共生したバクテリアに分解してもらって栄養素にしている生物としてチューブワーム(ハオリムシ)が大きく採り上げられている。太陽から遠いエ…

長沼毅『生命の星・エウロパ』NHKブックス(isbn:4140019921)

「エウロパ」というのは「ヨーロッパ」のことだから、ヨーロッパに生命が存在するのは当然のことで……とかいう話ではない。ところで、今度のEU拡大でEUの旗の星の数は増やしたんだっけ? なんか最近はヨーロッパ憲法条約をめぐっていろいろあるみたいで、…

衛星軌道の安定性

前に系外惑星の本を読んだとき、大惑星が複数あるような惑星系は不安定になりやすく、大惑星をはじき出したり、軌道が楕円になってしまったりしやすいのだという話が出てきた。じゃあ惑星の衛星はどうなんだろう? 木星の四大衛星(ガリレオ衛星)なんか、昔…

更新の日程を今日に設定していましたが、いま抱えてる仕事がなかなか終わらないので、今日は作業している時間がとれません。明日の昼までお待ちください。 申しわけありません。

鈴木五郎『グラマン戦闘機』光人社NF文庫(isbn:4769824548)

零戦の敵手だったグラマンF6F「ヘルキャット」と、その前のF4F「ワイルドキャット」など、第二次大戦期のグラマン社の艦上機についてまとめた本。 零戦の開発が懸命な雰囲気を漂わせた国家的プロジェクトと感じられるのに対して、ワイルドキャットやヘルキャ…

佐藤次男『幻の潜水空母』のつづき

ところで、この潜水空母にどうして14センチ砲と魚雷発射管が必要だったのだろうか。アメリカ東海岸やパナマ運河まで出かけていって奇襲攻撃をかけるならば、それまでの行動は隠密に行わなければならないはずだ。よほど有利な条件がないかぎり、魚雷攻撃をし…

佐藤次男『幻の潜水空母』光人社NF文庫(isbn:4769823134)

日本帝国海軍が造った「潜水空母」伊400潜型についての本である。 伊400潜型は、潜水艦に攻撃用の航空機を積んでアメリカ合衆国本土を攻撃しようという壮大な意図によって造られた。この本の一つの眼目は、その計画が開戦時の連合艦隊司令長官山本五十六によ…

大内建二『護衛空母入門』光人社NF文庫(isbn:4769824513)のさらにつづき

日本のばあい、隼鷹・飛鷹以外の「鷹」型空母(大鷹、雲鷹、海鷹、冲鷹、神鷹)は、まず海陸軍の航空機輸送に活躍したようだ。でも、この本を読んでみると、大鷹、雲鷹、神鷹は船団護衛中に沈んでいるし、海鷹も船団護衛には活躍しているので(冲鷹は航空機…

大内建二『護衛空母入門』光人社NF文庫(isbn:4769824513)のつづき

日本の商船改造空母は、あくまでいちおう艦隊行動に随伴することを目的に造られたので、最初はこの本が隼鷹・飛鷹を除く「鷹」型空母を「護衛空母」に分類していることには違和感があった。でも、この本によると、1943(昭和18)年11月に海上護衛総司令部が…

大内建二『護衛空母入門』光人社NF文庫(isbn:4769824513)

第二次大戦中に米英海軍に存在した「護衛空母」という艦種について、その誕生から終焉までを紹介した本。なお、この本では、日本の「鷹」型空母のうち、艦隊空母として活躍した隼鷹・飛鷹を除く艦と、いわゆる「陸軍の空母」もここに含めている。 護衛空母と…

おさとうのあめ

というわけで、東京(23区)地方は昨日につづけて土砂降りの雨に見舞われてしまった。私は、最初のピークは屋内にいて事務作業をやりつつやり過ごしたんだけど、そのあとしとしとと降る雨には遭遇してしまいました。今日は用心して傘を持って行っていたので…

北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』(NHKブックス、isbn:4140910240)

最初に読んだときは、旅先で「軽く」読んでしまったのだけど、評のネタにしようと思って読み返してみたら、思いのほか難しい。けっきょくこの「評」を発表するまでに4〜5回読み返した。読み返したからって、読みが正確になっているという保証はどこにもない…

21日に更新しました

先週の土曜日、ホームページを更新し、今回から3月末から読んでいた北田暁大(id:gyodaikt)さんの新刊『嗤う日本の「ナショナリズム」』の評の掲載を開始した(→評:「新たな「抵抗としての無反省」をめざして」)。ホームページには5回連載と書いたけど、6…

突然の雨

なんか夕方ごろに「一時は降りそうだったけど、なんか降らなさそうでよかったね」とか言って帰って、油断して帰りがけにちょっと家から遠い店に飯を食いに行くと、店に入ったとたんに降ってきましたよ……それも特別に強い雨が。 店の人から傘を貸してもらって…

がんこ総本家学生スペシャル

はまぐり系スープと鳥系スープのダブルスープで、塩とホワイトの両方があった。私がいただいたのはホワイトのほうだ。家元によるとホワイトはまたやるかどうかわからないという。 はまぐりの香りのたいへんよいスープだった。麺は平打ち系で、「ホワイト」の…

「覇」・「権」の思想

前にヘゲモニーの話をしたときに「覇」ということばを使った。この「覇」というのは、その人に正しい資格があるとは認められていないのに、力を使って天下を動かそうとするひとというイメージがある。正しい資格を認められて天下を動かすのは「王」であって…

13日の金曜日

「がんこ」総本家の「悪魔祓い」ラーメン行ってきました。 「悪魔祓い」も「悪魔」ベースのスープだと誤解していたら、エビの品のよいスープで、たいへん旨かった。私は醤油だったのだけど、家元によると、エビのスープの味をより堪能したいならば塩がいいと…

社会主義失敗の原因

社会主義がなぜ失敗したかというと、それはいろんな理由があるのだろう。その思想自体にもムリがあったのかも知れない。だが、高邁な理想を掲げる思想にはある程度の「ムリ」はあるものだ。もし「ムリ」がないのならその理想はすでに実現しているだろうから…

う〜む

昨日と今日の帰宅後に更新作業をやろうと思っていたら、帰宅が遅かったり、疲れ切っていてすぐ寝てしまったりして、ぜんぜん作業ができなかった。ということで、ホームページ更新は一週間遅れます。 申しわけないです〜。