猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

サンシャインクリエイション57お疲れ様でした

ごぶさたしました。 ……って、前のが今年初めの冬のサンクリの「お疲れ様でした」記事だったということにいま気づきました。 イベントのたびにここをホームページとして公表していて、リンクも貼ってもらっているのに、申しわけありませんです。 ↓↓ 広告の下…

イベントが終わって

文化会館のBホールは、外に向いた窓がないので、イベント中は外の様子が(一般参加の方などにきかないかぎり)わかりません。 それで、サンシャインクリエイションが終わり、私にはいつもよりやっぱりテンションが高くて迅速に進んでいたように感じられる撤…

宮沢賢治作品への関心?

あと、今回は、一昨年(もう一昨年なんだな)に作った『春と修羅と量子力学』と、昨年の11月に作った『銀河鉄道の一番列車をたずねて』を持っていきました。あるいはタイトルからわかるかも知れませんが、どちらも宮沢賢治関係の評論のような本です。「のよ…

会場の熱気

今回のサンシャインクリエイションはA2・3ホールとBホールのみの開催でした。私がこれまで参加した回より規模が小さかったのかなと思います。それに、外は寒く、雨模様という天気でした。 ところが会場の熱気はいつにも増して高かったように思います。開始後…

新刊に関する弁解

今回の新刊は「冬のスケッチ」というタイトルで、高校の女声合唱団のお話です。もともと明るくて社交的だった指揮者担当の女子生徒が、新曲の練習に入ってからどんどん性格が暗くなって、荒んで行って、そのことをそのお友だちが気にして、どうしてだろうと…

サンシャインクリエイション54お疲れ様でした

サンシャインクリエイション54にサークル参加して参りました。参加者のみなさま、お疲れ様でした。 「アトリエそねっと」のブースを訪ねて来て下さった方、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。 ↓↓ 広告の下につづきます(ここに広告が表示…

昨年末に出したものについて

昨年末(ってまだ一週間経ってないけど)、コミックマーケットで刊行されたWWFさんの『WWF No.45 魔法少女のアーキテクチャ』に小説「さそり座の少女」を寄稿しています。 私の文章以外は力作揃いなんですけど、私のは、なんというか……で、ページ数は…

サンシャインクリエイション54

とりあえず、新年、サンシャインクリエイション54にサークル参加します。 2012年1月22日 11:00〜15:30 池袋サンシャインシティ 文化会館4階 Bホール イ‐18a 「アトリエそねっと」 Bホール入ってすぐの島の、入り口の反対側のまん中あたりです。新刊は何がで…

新年のごあいさつ

今年もよろしくお願いします。 去年はずっとここの更新をさぼっていました。勤め先の予定を見ると、今年はなんだか去年よりさらに忙しそうなんで、どれだけ力を使えるかわかりませんが……心もとないですが、ここにいろいろと書いていけたら、と思っています。

コミティアお疲れ様でした

いまさらではありますが、コミティアお疲れ様でした。 先週は主として仕事がいろいろあって、サンシャインクリエイションのご報告も載せられませんでしたし、COMITIA98の予告も出せませんでした。 10月後半は、16日の関西コミティア、23日のサンシャインクリ…

訂正そのほか疑問点とか

ところで、その『WWF No.44 特集『魔法少女まどか☆マギカ』』の裏表紙のラテン語「謎の白い液体の正体は?」: Quis verum est liquor album aenigmatis? の album は明確にまちがいですね〜。Liquor が男性なので albus でないといけません。「白」って…

ご無沙汰しました

と、恒例のごあいさつを……。 前回の投稿は夏のコミティアの直後でしたが、今回は事前告知できました。前日ですけど。 明日10月23日のサンシャインクリエイション53(池袋サンシャインシティ ワールドインポートマート&文化会館4階 11:00〜15:30)に参加しま…

今後の予定

今回、自分が売っていた本を読むと、あとがきに「夏には完成したものをお持ちできると思います」と書いたものがいっぱい……。う〜む、「アトリエそねっと」では「マニフェスト」とか「工程表」とかがまったく実現していません。困ったものです。 5月のコミテ…

会場BGM

コミティアというと会場BGMが楽しみだったりして。 私の知らない曲ばっかり、ということもあるのですが、昨年の夏のコミティアでは、1980年代、私が好きだったスタイル・カウンシルの曲がかかったりして、思わず「青春の記憶」がよみがえったりして。 今…

新刊のこと、それをきっかけに考えたこと

今回の「アトリエそねっと」の新刊『月が昇るまでに』は、漁村に引っ越してきた少女の出会いと冒険とちょっと別れのひと夏(〜秋)の物語です。 7月に出した、漁村を舞台にした時代物『荒磯の姫君』(未完、というより最初の部分だけしかない)の続篇……とい…

COMITIA97に行ってきました

COMITIA97にサークル参加してきました。参加者のみなさま、とくに隣接サークルの方がた、主催者のみなさま、ほか関係各位にはたいへんお世話になりました! ありがとうございました。 ……って、イベント参加って告知を先に出さないとだめなのでは……? 今回は…

リンク

著者 渡邊大門 さんのホームページ: http://daimon.sengoku-jidai.com/ 拝見すると、今年に入ってすでに単著(本)を4冊、論文・記事なども含めると、すごいペースで、しかも一般向けメディアから専門書・専門雑誌まで、幅広く業績を発表しておられます。ほ…

「百年戦争」の後に

ところで、この『戦国誕生』では、幕府から守護の職をもらっても、実力でその国に入ることができなければ支配ができないとか、兄弟で親の持っていた地位を争うとか、なんか最近そういうの読んだな、『英仏百年戦争』で――という話がいっぱい出てきます。考え…

「実体」・「権力」に合った「形式」・「権威」とは?

鎌倉時代の守護が、室町時代には力をつけて守護大名になり、やがて戦国大名が登場してくる。私は学校ではそういうふうに習ったと思います。しかし、実際には、それぞれの家や領国についてみれば、「守護大名」から戦国大名へと順調に発展した例はあまり多く…

「幹部」層の弱み

そんなわけで、あんまり有能じゃないトップが強い権力者意識を持ったことが、室町幕府を混乱させる要因になるわけですが、じゃあ、「将軍は動かなくても幕府は動く」という仕組みのほうはどうだったのか? ――というと、これがまたあまり安定していなかった。…

トップが無能なのに政治に意欲的だとどうなるか

まず、この本で斬新だったのが、義政時代の足利将軍家の人びとの実像です。 足利義政は政治嫌いで、政治から逃避するために銀閣を作って、混乱する政治をよそに自分の趣味に生き、そこで奥さんの日野富子が大きな権力をふるった――みたいな見方がある。少なく…

渡邊大門『戦国誕生』講談社現代新書、isbn:9784062881067

日本の「戦国時代」が「どう終わったか」ではなく、「どう始まったか」に注目した本です。 普通は、室町幕府の将軍足利義材(よしき)(のち義稙(よしたね))がクーデターで失脚した1493年の「明応の政変」か、北条早雲(伊勢宗瑞)が幕府の出先であった堀越公…

こんどは日本の「百年戦争」時代について

ご無沙汰いたしました――と、また恒例のごあいさつからはじめなければなりません。 それと、暑中お見舞い申し上げます。立秋は8日、立秋を過ぎると暑中ではなくなるので、「暑中」は明日(7日)までですね。(夏の)土用も明日までです。 同人サークル WWF…

「いまのような国」への第一歩

もちろん、百年戦争の決着がついたからと言って、イギリスとフランスがすぐに「いまのような国」(国民国家)になったわけではありません。フランス王家が15世紀の末にいまのフランスの領域に当たる領土から反抗的な諸侯を一掃して国家統一をなし遂げるまで…

しかし終わったときには「国」どうしの戦争だった

だから、「百年戦争」は、フランス王と、イギリス王の地位を持つフランス諸侯とが、「家の財産」の取り分を争う戦争として始まった。要するに、フランスの王侯貴族どうしの戦争だったわけです。イギリスとフランスの戦争ではなく、そのフランスの諸侯の一方…

「家の財産」としての王位・諸侯の位・領地

こういう状況を理解するためには、二つのことをわかっておく必要があるでしょう。 まず、フランスの「〜〜公」とか「〜〜伯」とかいう諸侯は、形式としてはフランス王の臣下なのだけれど、だからといってフランス王の言うとおりに動くとは限らない存在だった…

「イギリス王」はフランスの諸侯だった

そんなわけで、アンジュー伯とかノルマンディー公とかアキテーヌ公とかいうフランスの諸侯(大名)を兼任しているイギリス王の支配するイギリス(この時代はイングランドのみ)と、フランス王のフランスの戦いが百年戦争――ということになるわけですが、これ…

「イギリス史」と「フランス史」からの百年戦争

まず、普通に理解されている「イギリス史」と「フランス史」で、百年戦争の概略を説明すると――。 イギリス(イングランド)王がフランスに領土を持つことになったきっかけは、1066年の「ノルマンの征服(ノルマン・コンクェスト)」だった。イギリスを征服し…

佐藤賢一『英仏百年戦争』集英社新書、isbn:9784087202168

教科書的には、1337年に始まり、1453年に終わったとされる、イギリスとフランスの「百年戦争」の歴史について書かれた本です。 著者の佐藤賢一さんは、作家ですが、この本に出ている経歴によると、東北大学の文学系の大学院の課程(たぶん博士課程)を最後ま…

TRIP?Strike行って来ました

また3か月ほど沈黙していました。申しわけありません。 そんなことで、ほんとうにいまさらなのですが、これが震災後初の日記になります。 あらためまして、震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。消息のわからない方のご無事を、そして早く連絡がつ…