猫も歩けば...

― はてなダイアリーより引っ越してきました ―

「銀河鉄道の夜」のりんご

今朝がた(8月21日)、ツイッター上で入沢康夫さんから「問題」が提起されました。 「銀河鉄道の夜」に、主人公ジョバンニとカムパネルラ、途中から列車に乗ってきた男の子(タダシ)と女の子(かほる)は「灯台看守」からりんご(苹果)をもらう。『旧約聖…

コミティア参加します/「銀河鉄道の夜」のりんご

またずいぶんご無沙汰しました。 仕事が、というか、仕事を含めて職場でやらなければならないことが、今年の5月、ちょうど関西コミティアに行ったころから飛躍的に増えて、イベント参加告知もままならない状況でした。このあたりの事情は、30日のコミティア…

関西コミティアに参加します

5月17日に大阪天満橋のOMMビルで開催される関西コミティアに参加します。 F-22「アトリエそねっと」です。よろしくお願いします。 今回は「百合」分野での参加……ということになっているはずです。 残念ながら新刊は用意することができませんでした。 「関…

コミティアお疲れ様でした

コミティア(東京コミティア)が終わって3日くらい経ちました。 コミティア参加のみなさま、お疲れ様でした。 今回も多くのみなさんにお世話になりました。ありがとうございました。とくに今回のコミティアは「あっ!」という間に時間が過ぎたように思います…

ところで訂正

前に「長歌」があるのは『万葉集』までで、『古今集』以後「長歌」など短歌形式以外の和歌はすたれた、みたいなことを書いたと思います。でも『古今集』読んでみたら、旋頭歌(五‐七‐七/五‐七‐七)も長歌もありますね。すみませんでした。

次は「近代」から解き放たれた人たちへ

「佐藤通雅『賢治短歌へ』について」の第5回(とりあえず最終回)です。 作者の佐藤通雅さんは、ご自身が歌人ですし、近代短歌史や近代短歌論にも通じておられる。そして、同時に賢治研究家でもある。それがこの本の最大の「強み」でしょう。 佐藤さんが最初…

御礼、お知らせ+【宮沢賢治】佐藤通雅『賢治短歌へ』について

「本の杜7」ご参加のみなさまお疲れ様でした。……もう一週間経ってしまいましたけれど。 「本の杜」はいつも心が和むイベントですが、今回はとくに時間が経つのを忘れてしまう楽しいイベントでした。打ち上げ参加も久しぶりでしたが、これもやっぱり時間が経…

【宮沢賢治】「短歌歌人」としての賢治の生涯

「佐藤通雅『賢治短歌へ』について」の第4回です。 この本で、佐藤通雅さんは、賢治(宮沢賢治)の(旧制)中学入学以後の足跡をたどりつつ、賢治の短歌を時期ごとに読みこんでいきます。 佐藤さんが重視しているのは、賢治が、中学校に入って寮に入り、「自…

賢治の短歌はヘンでおもしろい!

私のばあいは、そういう評価を知る前に読んだので、「なんだこれは?! とってもヤバげでおもしろいじゃないか!」と思ってしまいました。 とりあえず、どんなふうに「ヘン」なのか、いくつか実例を紹介したいと思います(なお、ところどころ書き改めたり()…

「佐藤通雅『賢治短歌へ』について」の第3回

宮沢賢治というとやっぱりまずは詩(口語詩)と童話の作家であって、それ以外の文語詩とか短歌とかは、「賢治について詳しい人は知ってるよね」程度の認識で終わってしまいがちです(あるいは「そんなのあるの?」とか)。しかも、賢治の詩に関心を持つ人も…

【宮沢賢治】賢治の短歌とはどんな短歌か

……の前に。 「本の杜」にサークル参加します。 2015年4月19日(日) 11:00〜15:30 川崎市産業振興会館 4階 企画展示室 A-06 「アトリエそねっと」です。新刊をどうするかは現在悩み中です。「新刊は何もありません」という事態は全力で避けたいのですが……。 …

【宮沢賢治】「近代短歌」と「賢治短歌」

「佐藤通雅『賢治短歌へ』について」の第二回です。 佐藤さんが前著で採り上げた「文語詩」が賢治(宮沢賢治)の生涯最後の時期の重要作品だとすれば、賢治の最も初期の作品群は短歌です。 賢治は、現在でいう中学生・高校生のころから短歌を作っていました…

佐藤通雅『賢治短歌へ』洋々社 isbn:9784896742206

佐藤通雅さんは、宮沢賢治研究家であるとともに、ご自身も歌人でいらっしゃるとのことです。その佐藤通雅さんが、宮沢賢治の短歌作品について論じたのがこの本です。 佐藤通雅さんの本では、前に『宮沢賢治東北砕石工場技師論』(同じく洋々社刊)を読みまし…

佐藤通雅『賢治短歌へ』の評……の前説

前に「この月食の時期の天文現象は雲で「皆既」してまったく見えなくなってしまう可能性がけっこうあるというのがたいへん悩ましい」と書いたら、私の住んでいる地域ではほんとうに曇ってしまいました。実現してほしくない現象はあんまり文字にするものでは…

乗り物いろいろ

今日は、東武動物公園近くの日本工業大学に、模型というのか、ミニ列車というのか、小さいゲージの鉄道の運転を見に行ってきました。 今日走っていたのはDD51形の模型でした。ディーゼルかどうかは知りませんが、ともかくほんとに内燃機関で動いてました…

皆既日食

今日は北大西洋から北極海にかけて皆既日食でした。日本では夕方から日没後にかけての時間でした。東京地方は曇ってました。でも、月の影は日本列島のほうにはかからなかったので、もともとまったく見られない現象でしたけど。 天文雑誌にはスヴァールバル諸…

Text-Revolutions お疲れ様でした

……って何日前なんだ? はい。12日前です(20日から)。すみません。仕事が立て込んでいて、というか、後回しにできる仕事はイベント終わるまで後回しにしていたら、それが積み重なってしまいまして、しばらくその対応で忙殺されていました。そのあとは、「す…

GirlsLoveFestival13お疲れ様でした

ということで、今日はGirlsLoveFestivalにサークル参加でした。 参加者のみなさま、お疲れ様でした。 とくに、行きに「たいした雨じゃないな」と思って油断していたら、帰りには本降りになっていて、しかも風が強く、私のビニール傘はあっさりと裏風をはらん…

COMITIA110お疲れ様でした

というわけで、もう前の日曜日のことですが、COMITIA110お疲れ様でした。 即売会ではずっと「アトリエそねっと」のページとしてここを紹介していて、しかしちっとも更新していなかったので、もしイベントのページからここをご覧になっていた方には申しわけな…

本の杜5お疲れ様でした

……と、イベントから一週間経って書く……。 でも、あらためまして、本の杜5お疲れ様でした。 本の杜は文芸作品オンリー同人誌即売会ということです。何が「文芸」かというと定義はさまざまでしょうが、とりあえず「漫画やイラストより文章中心」ということの…

GirlsLoveFestival11お疲れ様でした

前回書いたのが2012年11月ということで、長のご無沙汰、失礼いたしました。 一昨年あたりから、仕事上、非常に忙しい役職が回ってきてしまって、イベントで同人誌を落とさない、というだけでせいいっぱいでした。イベントのたびにホームページとしてここを登…

限りなく有名な例のトリック

でも、予備知識なしにこの作品を読んだ人に強い印象を残すのは、何と言ってもその斬新なトリックでしょう。 これに関してはフェアかどうかという議論がずっと絶えなかったということですし、その後、同じようなトリックが他の作家にも応用され、「○○トリック…

アガサ・クリスティ『アクロイド殺害事件』創元推理文庫、isbn:4488105432

……の出だしの部分をちょこっと細工した文章だったり。 でも、「姉」がいろいろと舞台回し的な役割を果たすという点では意外と似ていたりします。もちろん、具体的なキャラクターも役回りも違いますけどね。ほかにも: この男は、探偵として、ほんとうにえら…

限りなく有名な例のあれ

「奉太郎?」と姉貴は声をかけた。 むだなことをきくものだ。俺以外の人間であるはずはないからだ。じつを言えば、俺がしばらくぐずぐずしていた理由は、まさにこの姉の供恵なのだ。イギリスの作家キップリングの語るところによれば、マングース族のモットー…

「誤解」するほど「理解」に近づく?

こういう理解で私もけっこう「誤解」をしているのかも知れませんが、でも、「誤解」を積み重ねることが「理解を深める」ことなのかも知れず……すくなくとも「一つ誤解して終わり」よりは「誤解を積み重ねる」ほうが「理解」に近づいているということは言える…

すべての重力は慣性力だった?

また、「ヒッグス場が質量の起源」だとすると、すべてのものの「質量」は、それを形づくる粒子が「ヒッグス場のなかのヒッグス粒子的なもの」に引っかかって「足を引っぱられる」ために生じるということになります。つまり「質量」の本質は空間のなかでの「…

ヒッグス場とヒッグス粒子は違う

この本で私がはじめて知ったのは「ヒッグス場とヒッグス粒子は違う」ということでした。 私は、これまで、ヒッグス場というのはヒッグス粒子がびっしりと分布している「場」のことだと思っていました。それで「ヒッグス粒子に質量がある」ということがなかな…

浅井祥仁『ヒッグス粒子の謎』祥伝社新書 isbn:9784396112905

「ヒッグス粒子らしい新粒子」を発見したLHCのアトラス実験班に参加している日本人研究者がヒッグス粒子をめぐるさまざまなものごとについて書いた本です。ヒッグス粒子について一般向けに書かれた本はほかにもありますが、この本は出版が「ヒッグス粒子…

次の予告

次回は11月18日の COMITIA102 です。今回は西館2ホール開催ですね。スペースNo.は J34a で、西1ホールのわりと手前側の島の中ほどです。 次回の新刊は、少女剣客の物語 『紅の水晶 小国の公女をめぐる冒険』 の第三冊の予定です。コピー本、というかプリン…

SC57お疲れ様でした

というわけで、サンシャインクリエイション57にサークル参加で行ってきました。参加者のみなさま、お疲れ様でした。 今回こそサークル入場ぎりぎりの時間に駆けこむのはやめて余裕を持って行こうと思っていたのですが、今回もけっきょくいつもと同じ電車で、…