2009-01-01から1年間の記事一覧
でも、たぶん、大筋、まちがいないと思います。 「簡単じゃない」というのは、やはり「勢いを止める力」は働き続けているからです。 たとえば地球上の大気や海水は地球の自転の影響を受けて海流や気流を作っています。その力は地球の自転する力から与えられ…
これは「地球はなぜ回りつづけているのか?」という問いへの答えと同じです。 地球はなぜ回りつづけているのでしょうか? これも、40億年回りつづければ、いつか止まってよさそうなものですが、なぜか止まらない。何が地球を回しているのか? 「愛が」とか「…
これに対する答えの一つは「地球に落ちる力と遠心力とが釣り合っているから」というものです。 遠心力というのは、回転しているものを遠くに飛ばそうとする力です。 私が「遠心力」のすごさを実感したのはたぶん小学校1年生のときだったと思います。給食の片…
さて、月は地球のまわりを回っています。月ができてから40億年も回りつづけています。 では、なぜ月は地球に落ちてこないのでしょうか? 地上から投げた石……いや、石を投げるのはぶっそうなので、ボールにしておきましょう。 地上から投げたり、バットで打ち…
この日曜日に岩漫(盛岡市)が開かれました。が「アトリエそねっと」はサークル参加しませんでした。理由はというと……。 私がサークル参加申し込みをするのを忘れてました。 ...すみません。 しかも、翌日の花巻市の賢治祭(宮沢賢治にちなむお祭り。「賢治…
またご無沙汰してしまいました。申しわけありません。
ところで、私は、たとえ中世までの日本の戦闘が馬上での一騎打ちや刀によるチャンバラでなかったとしても、ドラマやフィクションでは、やっぱり騎乗の近接戦闘や徒歩での斬り合いを見たいと思っています。 そこで、ふと思ったのが、息詰まるような馬上戦闘っ…
『宮本武蔵』の話を続けます。と言っても、私は一度しか見ていないので、いまのような誤解をしている可能性も大いにあります。すみません。 『宮本武蔵』では、武蔵は、右手を左脇に構え、それによって相手の胴に斬撃を与えるという剣法を得意にしたというこ…
ところで、私がこういうことを書いたのは、馬上でまともに武器が操れるのか――という疑問をずっと持っているからです。 日本の軍記物や戦国時代もののドラマでも馬上で武器を取って戦う場面がよく出てきます。『三国志演義』や『水滸伝』など、中国の「白話小…
以下、映画『宮本武蔵』(押井守 原案・脚本/西久保瑞穂 監督――でよかったかな?)の内容に触れている部分がありますので、映画をご覧になっていない方はご注意ください。といっても、ご覧になっていない方が多いように思うなぁ。劇場も少なかったし、公開…
また前回更新から更新が一か月以上空いてしまいました。すみません。 今回の夏のコミックマーケットで……ってもう一週間以上経ってしまいましたよ。 で、今回は、WWF(Wild Wisdom Fighters)さんのフリーペーパーに、『宮本武蔵 ― 双剣に馳せる夢 ―』につ…
前回から一か月近くご無沙汰してしまいました。 何をしていたかというと、同人誌の原稿を書いてました。 ……すみません。 ということで、ジョン・ロックの「統治二論」や社会契約論の話も終わっていないのだけれど。 今回は昨日(7月22日)の日食についてです…
ロックの貨幣論は、貨幣自体が「腐らない」ということが強調されているので、読んだとき何か変な感じがする(少なくとも私はしました)。でも、貨幣が腐るか腐らないかだけがこのロックの議論の「本質」ではない――といまでは思っています。 短い時間で腐って…
ただし、さっきから何度も書いている限定があって、自分で労力を使って手に入れたものでも、腐らせてしまうしかない部分は自分の「財産」にはなりません。たとえば、温帯地方で、冷蔵庫も冷凍庫もなくて、自分一人で食べる目的で「100食分の肉」を獲得しよう…
さて、ロックのばあい、自然の状態で(つまり、人間どうしの約束ごとがとくに存在しないばあい)「これは自分の財産だ」と主張できる根拠は、「自分の労力で手に入れたこと」です。森の木の実はだれのものでもないけれど、それをもぎ取って自分のものにした…
上のところまで書いて、冷蔵庫に入れておいた作り置きのごはんとおかずを温めて飯を食いました。そこであらためて考えてみれば、17世紀って、冷蔵庫がなかったんだよなぁ。防虫剤も、除湿装置も。だから、ロックがこれを書いた時代、「あとで使おう(食べよ…
以前、最初にロックのこの議論を読んだときには「わ〜、むちゃくちゃ言ってるよこの人!」と思いました。 貨幣で溜めた財産であっても、人間が「生き延びる」ために一生に使う財産には限りがあるはずで、それを超えて財産を溜めこむのを認めるのは、それまで…
ロックの「生き延びるために必要なものは自分に固有のもの=自分の財産にできる」という議論には「いつか自分が生き延びるために利用できればよい」という条件がありました。 ロックの議論を「人間は自分が生き延びるために必要な分の財産しか持ってはいけな…
あいかわらず、ジョン・ロック/加藤節(訳)『統治二論』「第二論」(通称:「市民政府論」)の話です。
このロックの「財産」論は、一方では、「世界はあらかじめ神様によって人間に与えられている」という「人間中心の自然観」につながる。神様から、世界にあるあらゆる「もの」は動植物を含めて人間が優先的に使っていいという権利を与えられているというとい…
さて、ここまでのところは、人間は生き延びるべきであり、しかし悪いやつは殺されてもしかたがないという議論で、それほど独特な感じもしない。 ロックで独特なのは、この世界は、人間が「生き延びる」ための「資源」として神様から人間に与えられているとい…
ところで、「自分が生き延びる」という義務と、「人を殺してはならない」という義務がぶつかったときには、「自分が生き延びる」ほうが優先されます(ただし自分は善良な人間であるということが前提ですけど)。つまり、悪人に襲われたり、悪人が人を殺そう…
また、子どもは親から生まれるとしても、子どもの命はあくまで神様が与えるものだというのがロックの原則です。親は、子どもが大きくなるまで、子どもが無事に大人になるように保護し管理するように、神様から委託されている存在だと考えます。だから、親が…
ここから、まず、人間は神様によって造られたのだから、人間が勝手に人間の命を奪ったり、縮めたりすることは基本的に許されないという原則が出てきます。自殺は許されないし、たぶん、むちゃな生きかたをして命を縮めたりしてもいけないのでしょう。原則と…
ロックは、フィルマー卿の王権神授説の議論を「聖書にはそんなことは書いていない」と聖書(主に旧約聖書)を縦横に引用しつつ論破したわけですが、自分の政治論をうち立てるのには必ずしも聖書の記述にこだわっていません。 ロックの議論の基本は、人間もこ…
ジョン・ロック/加藤節(訳)『統治二論』の「第二論」(通称「市民政府論」)の話のつづきです――と言いつつ、これまで長いあいだあまり関係なさそうな話題をさまよっていましたが、今回は「第二論」自体に話を戻します。
ともかく、事実として、中世の西ヨーロッパの政治は、支配者は神様からその地位を与えられているというたてまえによって運営されることになりました。それは、カトリック教会の聖職者が皇帝や王に冠を授ける(戴冠させる)ことによって行われた。たてまえと…
でも、それが「一人」でなければならないかというと、どうなのでしょう? 国の政治を「代表」する人が一人決まっていたほうが、その国の政治をイメージしやすいということはあります。だからたとえばアメリカの政治だと大統領に注目が集まる。実際にアメリカ…
もう一つ、ここで問題になるのは、領域が広くなると、「絶対的な権威を持つ一人の支配」、つまり「専制王制」でなければうまくいかないと考えられていることです。これは18世紀ごろまでは西ヨーロッパでは常識だったらしい。ルソーもそういうことを書いてい…
でも、実感としては「そぉかぁ〜?!」と思ってみたり。 私の経験では必ずしもそうではありません。大きいマンションで管理組合がちゃんと機能しているかと思えば、小さいアパートでもいちいち大家さんに言って注意してもらわないと小さい問題も解決しないとい…